アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
サロベツ湿原センターにて、「スポットガイド」開催
2019年10月07日日頃、国立公園パークボランティア(以下PV)さんと共に活動する機会が多いですが、
サロベツでの活動は、公園内の美化清掃、施設の維持管理、外来種の防除がメインです。
毎年冬に、来年度の活動計画についてPVさんと話しあう中で、「サロベツ湿原センターでエゾカンゾウがきれいな時にガイドのような活動をするのはどうか」と意見を頂いていました。
それを実現するべく、同じ湿原環境がある釧路湿原でのPV活動を参考にさせてもらい、
今年初めて、サロベツを舞台にPVによる「スポットガイド」を開催しました!
「スポットガイド」とは、木道上にガイド役のPVが待っており、その場所に来た方に様々な解説などをするものです。
初めの計画では、エゾカンゾウが見頃の6月に行う予定でしたが、雨のため中止となり、実際に行えたのは7月になってからでした。
大きく目立つエゾカンゾウなどのお花がなくなった7月の湿原は、一見すると何もないように見えます。
「でもよくよく見るとあるんですよ~」と、各スポットで待ち構え、お話ししました。
この日一番咲いていたのは、モウセンゴケのお花です。
かなり小さいですが、無数に咲いている白いお花は、きらきら輝く星たちのように湿原を埋め尽くしていました。
それでも、話を聞いて始めて認識した方が多かったようです。
また、私たちの目で見えている範囲だけが湿原じゃないことを知ってもらうため、望遠鏡を使い、遠くで咲いているタチギボウシを見てもらう体験や、湿原に向かう入り口部分に鎮座している船についての解説スポットもありました。
ただ歩くだけではもったいない!
湿原についてや楽しみ方などが伝わったらとの想いで、熱意を持ってPVさんたちが準備してくれました。
皆さん忙しい中、時間を作り、何度も下見をしました。
おかげで、サロベツでのPV活動に新たな1ページが増えました。
釧路湿原を参考にしつつも、サロベツでできるやり方で今後も続けていけたらと考えています。
ご参加して下さった皆様、ありがとうございました!