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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

静寂の森

2009年10月22日
東川
秋の紅葉シーズンにはあれだけ賑わった旭岳周辺も、すっかり雪景色となり、訪れる人もほとんどいなくなり、徐々に山は冬支度を始めています。
22日現在はすでに旭岳温泉街まで積雪が下りてきており、道路にはシャーベットの雪が日中でも残っている状態。夜間、早朝は凍結しているようです。ここまで上がってくるにはもうスタットレスタイヤでないと危険でしょう。週末に山を予定している方は注意してください。

さて、今時期の温泉街の探勝路はこの時期は歩く人もほとんどいないので、ありのままの森を体験することができます。雪の中では音もかき消され、まさに静寂という言葉がぴったり当てはまるのではないでしょうか?森の中を歩いているとまさに大自然の中に吸い込まれてしまうような、そんな今の自然探勝路です。 


今の旭岳温泉周辺の様子はこんな感じです。雪はこれから積もったり、解けたりを繰り返していきます。木道の上は特に滑るので要注意です。


新雪の中にエゾシカの足跡が見られました、これから雪が深くなっていくとだんだん下のほうに降りて行くのでしょう。彼らにはこれから厳しい冬が待っているのでしょうね


探勝路入口から30分ほど歩くと、冬でも凍らないワサビ沼に到着。
気温が低くなると白い蒸気が立ち上って幻想的。神様でも出てきそうな感じ。

この時期は見るもの少なくなり、温泉に入るだけで帰る人も多いと思いますが、「せっかくここまで来たのだからちょっと歩いてみたい…」と考えている人はビジターセンターなどで情報収集の上、初冬の旭岳散策を楽しんでください。ただ、かなり寒いですからしっかり着こんで出発してください。さすがに雪の上は歩けないという方は周辺の広場などで雪遊びなどを楽しんでください。

旭岳温泉街では雪遊びがもう楽しめますよ!

10月22日 曇り 気温 +1℃ (旭岳温泉12:00)