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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

パークボランティアって知っていますか?

2013年05月13日
東川
5/11,12に十勝岳温泉の凌雲閣にて大雪山国立公園パークボランティア連絡会総会と春山研修が開催されました。

<パークボランティアとは?>
ざっくり一言で説明すると、大雪山に想いを寄せ国立公園の保全活動に協力して頂ける有志(ボランティア)の皆様。

大雪山国立公園のパークボランティアはなんと日本一の登録数(H24年7月時点)!総勢92名。
重たい丸太を担いで登山道を整備したり、清掃活動や、自然解説等も行うスーパー山男・山女たちの集まり。
そして、国立公園はパークボランティアの皆様のご協力なしでは成り立ちません。

初日は24年度の活動報告、25年度の活動計画等の総会がありました。


【総会風景 的確な意見が様々でました】 

総会最中、窓の外は暴風雨が吹き荒れ、これは明日の春山研修は中止だな…と誰もが諦めて床について、翌朝目覚めると…
ほぼ無風、雲の奥にうっすらと山の稜線が見えるではありませんか!下界には雲海が。美しい~!
そそくさと準備をはじめ、4パーティに分かれ十勝岳連峰をスキーやスノーシューでトレッキング開始。

私は三段山スキーコースに参加しました。
山にリフトはないので、スキーに“シール”という滑り止めを張り、登って滑って降りてきます。
ところが、だんだんガスが濃くなり、ホワイトアウト。
頂上までの距離200mというところで危険の為、残念ですが今日は標高1.500m、ここまで。
さて滑降開始!
雪質はザクザクでしたが、テレマークスキーや山スキーを自在に操り、楽しまれる皆様。素敵です。
私は自分のヘッピリ腰スキーを呪いつつ、来シーズンの滑りの上達を夢見るのでありました。
そしてもちろん、半年のもの間、雪を楽しませてくれた大雪山にも感謝です。

【上)三段山スキー隊12名】 
【下)カッコイイ~!】

今回全員とはお話しできませんでしたが、お話させて頂いた方々は、誰もが「自分でも出来ることなら…」とパークボランティアの活動について想いを口にされていました。
ですが、なかなか「自分でもできることから」との思いには発展していかないものです。
私が今まで大雪山を歩いて来られたのも、皆様の活動ありきだったんですね。本当に感謝です。
これからはわたしも大雪山を愛する一員として、皆様と一緒に様々な活動に汗を流したいと思います。
その為にはまず体力作りからはじめなければ…。

パークボランティアの皆様、今年度も怪我のないよう、元気に活動しましょう!
今回、出席してくださった皆様、どうもありがとうございました。
そして、今回お会いできなかった皆様、どうぞよろしくおねがいします。


【凌雲閣前にて】