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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

こどもたちとの関わり

2024年08月08日
東川 渡邉 あゆみ
こんにちは、東川管理官事務所の渡邉です。
 
東川町には旭岳、美瑛町には十勝岳という、百名山にも数えられるその町を象徴する大きな山があります。
町の小中学校では、郷土の山を愛し、自然保護の精神を育み、自然愛護の啓発のため、愛護少年団が結成され、夏山シーズン中は登山はもちろんのこと、国立公園内の清掃や登山道整備など様々な活動をしてくれています。

先日、毎年夏休みに行われている東川町・美瑛町の愛護少年団交歓会に同行させてもらい、その中の1コマでアクティブ・レンジャーの仕事を紹介させていただく時間をいただきました。
まずはアクティブ・レンジャーの仕事場である国立公園について、
日本には35カ所の国立公園があり、美しい自然環境を日本の宝として守っていくために、国立公園にはさまざまなルールがあることや、
世界にも国立公園がたくさんあり、みんなが「いつか○○に行ってみたい」と憧れる場所があるように、世界の人々にとっても大雪山国立公園は憧れの地であることを説明しました。 
続いて大雪山国立公園の成り立ちや特徴をクイズをまじえながら伝え、大雪山で起こっている問題とアクティブ・レンジャーの日々の仕事について、そして少年団のみんなに大雪山を守っていくために協力してほしいことをお話ししました。

少年団員は小学校3年生から中学校2年生までと年齢の幅は大きかったのですが、自然が好きなこどもたちだったので、関心を持って話を聞いてくれました。
最後に「アクティブ・レンジャーになってみたいと思った人いますか?」と聞いてみたら4人の生徒さんが手を挙げてくれました。
将来の夢の選択肢に「自然を守る仕事」を入れてくれたら嬉しいです。

午前中は、山のトイレを考える会の仲俣事務局長と旭岳石室で登山者に携帯トイレを配布するキャンペーンを行いました。
 
海外から来た登山客にも果敢に英語でコミュニケーションを取りに行っていました。すばらしい!

午後はタマネギの皮とブドウで草木染め。
 
良い色に染まって良かったね。
今後も、次の世代を担う地元のこどもたちとの関わりを大切に、大雪山や自然の素晴らしさを伝えていきたいです。