北海道のアイコン

北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

パークボランティア第8期生、誕生しました。

2018年11月28日
東川 渡邉 あゆみ

 こんにちは、東川の渡邉です。

 待ちに待った季節がやってきたと喜んだ束の間、町中の雪は溶けてしまいました。

 真っ白い稜線と出迎えてくれるような強風、数日分の衣食住が入った重たいザック、目もくらむラッセル、その先に見える巨大なピーク。そこに至るまでの苦行を何よりのご褒美として享受したいと切望する毎日ですが、もう少し時間がかかりそうです。早く雪がしっかり積もり、春まで長~く雪山を楽しませてもらいたいですね。

 さて、大雪山国立公園では5年ぶりにパークボランティア(以下:PV)を募集し、今回なんと60名を越える応募がありました!たくさんのご応募を頂き、ありがとうございました。

 私たちも想定外の人数で、募集定員の関係上、役員の皆さんと書類選考会議を行い、厳正なる審査の結果、36名を新たなに8期生としてお迎えすることになり、1117()に養成研修会を行いました。

 研修会では、「大雪山国立公園の概要」、「PV制度の概要」、「大雪山の成り立ち」、「一般利用者対応」について学び、皆さんやる気に満ちた様子で熱心に受講されていました。

 「一般利用者対応」では、NPO法人大雪山自然学校 小沼秀樹講師をお招きし、登山道外に出ている人を見かけたら?外国人への対応は?話しかけ方のコツなど、PVとして腕章をつけて山に行ったときに想定しうる具体例について実体験を交えてお話していただき、参考になりました。

 現地では知識・経験豊かな先輩PVが優しく教えてくれるので、新規会員の皆さん、徐々に活動に慣れていってくださいね。

 ↑「一般利用者対応」のワークショップにて。和気あいあいとたくさんの意見が出ました。

 

 また、2月2・3日の冬期研修会では、「PVのための自然解説マニュアル」を掘り下げて、今回できなかった大雪山の植物や外来種についての研修も行いますので、是非参加をお願いします。

 グリーンシーズン―。尾根の途中で立ち止まると、心地よい風が火照った体を冷まし、すぐ近くの樹林の中から野鳥のさえずりが聞こえます。あぁ~なんて良い声だ・・・今年もあの景色を見に行きたい、お花たちに会いに行きたい・・・さぁもう一息がんばろう―。そういう場面や、行くたびに励まされる場所が皆さんにもあるでしょうし、それらを守りたい、守るために何かしたい、と新しくPVになられた36名の皆さん。

 100年後、その先もずっと美しい大雪山であるために、楽しみながらPV活動を続けてくださいね。(私も志しは同じです!)

大雪山のパークボランティアは124名となりました。パワーアップした皆様のご活躍を期待しております!