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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

白金原生林

2008年02月08日
東川
2月中旬に行われる、大雪山国立公園パークボランティア冬期研修会の野外研修コースの下見に、5名のパークボランティアさんと出かけてきました。
場所は十勝岳連峰の麓の森、白金原生林周辺の森です。
望岳台線ゲートからスタートして希望橋~原生林コース~美瑛富士登山口~白金青少年交流の家までの約11kmを、GPSと地図を駆使してルート付けを行いながら6時間かけて歩いたのですが、途中で見える景色は冬ならではの美しさでした。


気温-8℃の中を望岳台線ゲートから望岳台に向かってスタートし、しばらく車道を歩きます。冬はゲートが閉鎖されるので、車を気にせず歩けます。振り返るとコスマヌプリやトムラウシ山が見えました。



望岳台手前から見た十勝岳連邦の景観も素晴らしいです。奥に見える山は、右が美瑛岳で左が美瑛富士です。
ここから車道を降り森の中を歩きます。


原生林から見える十勝岳本峰。アカエゾマツの深い緑が山の白さをひきたてています。森の中ではホシガラスやハシブトガラの姿が見え隠れしていました。



美瑛富士登山口の看板にも雪が積もり面白い形になっていました。建造物があると自分の居る場所を再確認でき、少しホッとします。

下見を終えてパークボランティアさんと。雪の上を約6時間、ほとんど休憩もとらずに歩き続けたとは思えないほどさわやかな笑顔です。

パークボランティアの方々はアウトドアが大好きで、夏も冬も時間があれば自然の中で過ごされているそうです。自然の中で遊び、楽しみ、元気をもらい、自分の好きな場所がいつまでも美しいまま後生まで残るように、そんな想いで活動を続けられています。