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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

勤労体験学習でセイヨウオオマルハナバチ調査

2013年07月10日
上川
みなさん、こんにちは。
先日上川も「最も暑い時期を上回る暑さ」と発表され、1年ぶりに夏の暑さを思い出しました。

さて、先日、上川中学校2年生の勤労体験学習を受け入れ、男女各1名の生徒がやってきたので、2人と一緒に在来マルハナバチと外来生物セイヨウオオマルハナバチの調査を行いました。

出かける前に机上で写真をつかって見分け方を覚えましたが、飛んでいるハチを認識するのは難しく、背中の色は?おしりの色は?って確認しているうちに、ぶ~んと空高く遙か彼方に飛んでいき、姿を追うことができなくなったこともしばしば。でもハチの羽音に反応しハチを探す姿は立派な調査員です。
2,3頭在来マルハナバチを確認後、ついにお尻の白いハチが目の前に現れたので、大興奮のもと必死で捕獲しました。とれたのは間違いなくセイヨウオオマルハナバチ。しかも女王蜂。この1頭を捕まえたことで1つの巣の繁殖を防ぐことができたので、笑顔の二人は達成感が溢れていました。1日目は上川町内でハチの認識ができるようになったので、2日目は赤岳の中腹のコマクサ平まで行きました。コマクサ平までの道中で在来のマルハナバチを1頭確認した後は、コマクサ平では少し風があり気温が低めだったためハチが飛んでいませんでした。ハチの観察や捕獲ができなかった活動は物足りなかったかもしれませんが、いないほうがいいので、ひとまず一安心。

シーズンになった山では登山客が多く、「なにしてるんですか?」と声をかけられることもあり、それに答えるのも体験学習のひとつ。普及啓発活動も経験してもらい、まだまだ道中残雪がびっしり残っている中ゆっくりと下山。といっても東京出身の私より雪道を歩くのが上手く、すたすた進む2人を、そろそろと歩く私が「慎重に気をつけてしっかりと歩いて」と声をかけるのもなんだかトンチンカンだったが無事に下山。2日間の体験学習を無事に終えることができました。ハチを捕まえるのが旨かった男子。森の中が好きだという自然好きな女子。記憶に残る体験だったらいいけれど。


2日間お疲れさまでした。(7/5コマクサ平)