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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

大雪の冬のもう一つの顔

2010年01月22日
東川

    
 のっけからこの画像・・・、なんだか分かりますか?実はこれ、旭岳の姿見駅周辺の様子です。季節の話題をお送りしているこのアクティブレンジャー日記では毎回きれいな画像を掲載している中でこのような写真で恐縮です。冬型が強まる12月、1月はなかなか旭岳の雄姿を拝むことが難しい時期、ふもとでは天気が良くても山の方は・・・ご覧の通りという日が少なくありません。特に高い樹木のない旭岳姿見駅周辺ではしばしばこのような状況に当たることがあります。このような時はあせらずしばらく駅舎の中で待機することでしょうか?この日もこの後しばらくして視界が開けたためこれ幸いでした。これも(これが?)大雪の冬の姿だともいえます。天候の悪い日は行動を控えるなど十分注意が必要ですね
 ちなみにこのようなホワイトアウトの状況の感覚・・・何も見えない状況の中でふわふわと何かゆられている感じ、また乗り物酔いをした時のような気持ち・・・。個人的にはそのような気分になります。こんな状況にはあまり出くわしたくないですね。

 夏なら散策路として気軽に歩ける姿見周辺も冬の積雪期は全く別の顔、雪がない時期は15分もあれば到着出来た旭岳石室がホントに遠く感じます。

現在の旭岳石室の様子です。雪が吹きだまっていて、2階からの出入りにはちょうどいいくらいの雪の高さでした。注)ここは緊急避難小屋ですので宿泊目的の利用は不可です。

 もちろんこのような何も見えない日ばかりではありません。天気が良ければ夏とは違う冬の素晴らしい景色が拝める日もあるので、そのような日に当たればスノーシューなどで姿見駅周辺を散策するのも楽しいと思います(初めての方はガイドさんなどと歩くことをお勧めしますが)。ただ今年は強風の日が多く、雪が飛ばされてハイマツなどが出ている所もあります。植物を傷つけないように歩いてください、もちろんスキーをする方も。気温は間違いなく低いので(この日の気温は石室の周辺で-15度、風があれば体感的にはもちろんそれ以下)防寒対策は(紫外線対策も)念入りに。それでも暑がりの私は汗が出ましたが・・・。
 
 最後にお知らせです。現在天人峡温泉羽衣の滝遊歩道は雪崩の恐れがあるため、完全通行止めとなっております。危険ですので、冬の積雪時は立ち入らないようにしてください。