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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

高い意識

2007年09月06日
上川
9月1・2日、天気・快晴。




 急坂をあがれば湿原植物が美しく黄金色に輝き、高い空にはタカが気流に乗って旋回している沼ノ原。時の流れをゆったりとさせてくれる秋模様の湿原。
 大雪山国立公園パークボランティア5名の皆さんと一緒に、登山道及び野生指定地の整備を行いに、秋色の沼ノ原を通り、忠別岳避難小屋に行ってきました。

 今回の活動内容は、登山道上にある読めなくなった道標ペンキ塗り、近道ができている道の踏圧による浸食を防ぐためのロープ張り、そして忠別岳避難小屋にたまっているゴミの回収です。


【五色岳の道標ペンキ塗り作業】

 7月にもゴミの回収をしましたが、ゴミが多すぎて運びきれないものが残っていました。今回も、小屋の死角になっているところに、ゴミが沢山置かれていました。目につきにくいところにゴミを捨てると言うことは、少しは後ろめたさがあるのでしょうか。良くない行為とわかっているのであれば、どうして持ち帰ろう思わなかったのでしょうか。


【集めたゴミをザックに詰めてます。
入りきる・持ちきるぎりぎりまで詰めて…】

 忠別岳は日帰りでは行けないところですから、自分たちの泊まりの装備を背負って長距離を歩きます。その上で、山の上の誰がいつ捨てたか分からないゴミまで背負って下ろすには、十分な体力と気力が必要です。

 皆さんは、環境を良くするために、他人が捨てたゴミを拾う、ゴミを背負うという行動できますか?こういう活動に参加するパークボランティアの皆さんの、山の環境を自分たちで守らなければという意識の高さには敬服します。

私も、ボランティアの皆さん同様、高い意識を持ち続けて活動していきたいです。


【天気に恵まれた活動2日間。ゴミを背負って帰ります。】


【持ち帰ったゴミの量:全部で26.7kg】