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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

環境省アクティブ・レンジャー写真展~北の自然の舞台裏~

2024年06月01日
東川 渡邉 あゆみ

大雪山国立公園

東川管理官事務所 アクティブ・レンジャー 渡邉 あゆみ

花の楽園

 小化雲にて 7月
 
夏の大雪山は花の楽園。色とりどりの高山植物が壮大()なスケールで()き広がり、登山者を楽しませてくれます。
大雪山に生育する高山植物は250種以上。6月~8月のたった三カ月で()くのですから、日々お花が入れ()わるようで、同じ道でも何度でも感動し、なかなか歩み進めることができません。
可憐()に見えて、実はとても()しい高山植物。土壌()の栄養が()しく、厳しい気象の限られた期間で芽を出し、花を()かせ、昆虫()や風に花粉を運んでもらい、子孫を残します。人間にはとても真似できない力強い生命力に心を強く打たれ、これまで数え切れないほどの()ましを()えてもらってきました。
太陽の光を浴び、野鳥の声を()き、雄大()な景色とお花を愛でながら歩く喜び。大雪山に訪れ、この体験に感動した記憶()は、大きな魅力()となって私達をまた大雪山へ()います。

大好きな風景


十勝岳にて 9月
9月下旬、絶好の秋晴れにまれたこの日、パークボランティアのみなさんと登山道整備のために十勝に登りました。
か遠くに見える稜線は夕張山地、右側のどっしりとした大きな山が富良野、左側のすっぱりと切れ落ちているを有する山が上ホロカメットク山です。
手前は活火山 十勝なので山肌が茶色く、植物はしいですが、奥に進むにつれて徐々に緑を取りし、早くに火山活動が終わった富良野は豊かな緑にわれていることがわかります。大雪山はならだかで雄大景観ですが、十勝連峰は火山の影響が色く残り、迫力あるすっきりとした山々が連なります。
十勝から眺望するこの景色は何度見ても壮観で、登れば登るほどに、山の偉大さを実感します。日々の雑踏や営みで、心が乱れることがあっても、ここに来れば変わらずに在り続けてくれる山という存在に、登るたびに心の安寧えられてきました。 
登山道整備のため、背負子の中はずっしりと重たいですが、目に飛びんでくる山々にエールを送られるようで、内心はスキップをしながらの作業となりました。