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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

冬に際立つもの

2007年12月28日
東川
12月26日、朝の気温はマイナス16℃。息をするとたちまち鼻の中が凍るような寒さは、北国での冬の暮らしの厳しさを物語っています。しかしそれとは反比例して自然は冬ならではの美しさを見せてくれます。

角度を変えて、視点を変えて、場所を変えて見てみると、冬の自然の中にまた新たな発見があるかもしれません。


旭岳温泉に向かう途中の道路脇から見た大雪山。右の山が旭岳、手前に写っているのは凍りついた忠別ダムの湖面。春になり大雪山に積もった雪が溶け出すとここに流れ込む。旭岳山頂からでもはっきりと湖面の形が確認できる。




旭岳温泉の遊歩道上にあるわさび沼。森の中に静かに佇むエゾマツに雪が積もると、森はいっそう荘厳さを増す。

旭岳ロープウェイから見下ろす標高約1,400mの天女が原周辺。写真のちょうど中間あたりが針広混交林帯(針葉樹と広葉樹が混生している)からダケカンバ帯へと移行する場所。写真の上と下では生えている樹の種類が異なる事がはっきりと分かる。

こちらの写真もロープウェイの中から。こんな何気ない風景がなぜか一番心惹かれる。

少し気温の高かった日(マイナス7℃くらい)に撮った雪の結晶の写真。気温がマイナス10℃~15℃くらいになるともっと綺麗な結晶が見られる。水分の少ない大雪山の雪は日本一美しいと言われる結晶を作り出す。



旭岳姿見平に現れた風紋。
雪を吹き飛ばしながら、南から北へと去っていった風は、この美しい景観を私たちに残していってくれた。