アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
気がかりな春の幕開け
2021年04月22日
東川
こんにちは、東川管理官事務所の渡邉です。
東川町にも本格的な春がやってきました。
野鳥の声、雪解けで水量が増した川の音、盛大に花粉をつけたネコヤナギがそよぐ音。
冬が静かなだけに、にぎやかな春の訪れは、季節の巡りをいっそう強く感じられる気がします。
これからの季節は、いつもやってくる渡り鳥たちとの再会がとても楽しみです♪
さて、旭岳ビジターセンターに新たな展示が増えましたので、ご紹介します。
表大雪地域のバーチャル・トレッキングや、空を飛んでいるような感覚が体験できるスカイウォーク、絶景コレクションなど11個のコンテンツをご用意しました。
バーチャル・トレッキングでは山岳ガイドさんの解説を聞きながら、お天気の良い日に大雪山を歩いているような体験ができます。ぜひ、全てのコンテンツを見ていただきたい!自慢の映像集です(^○^)
実在する風景にバーチャルの視覚情報を重ねて表示することで、目の前にある世界を"仮想的に拡張する"仮想現実。タブレットで動植物の紹介や、大雪山の環境分布など見ることができます。
最新の映像展示技術をぜひ、ご覧になっていってください。
【2021年4月10日(土) 上富良野岳より撮影】
今年の大雪山はとても雪が少ないので、このまま早く雪解けがすすむと、高山植物の開花が早まり、マルハナバチが蜜を集める時期とお花の開花のタイミングがズレてしまいます。虫媒花高山植物の約40%がマルハナバチに受粉を依存しているため、お花も受粉もできず、ハチも蜜不足となり、お花とハチの共生関係が保たなくなるのでは・・・シーズン前から気がかりです。
大雪山のお花畑とマルハナバチを守るために、なにができるでしょうか。