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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

一個100円以下の携帯トイレ

2020年07月17日
大雪山国立公園

 こんにちは、東川管理官事務所の渡邉です。

 中岳温泉に期間限定で7月17日(金)~7月30日(木)まで携帯トイレブースを設置しています。

 これから裾合平のチングルマの大群落が見頃となるので、行かれる方も多いでしょう。

 行かれた際は、野外排出は絶対にせず携帯トイレを使ってくださいね!

 

 さて、大雪山を登山する方の携帯トイレの認知度や持参率は上がっているものの、実際の使用率が高いとはまだ言いにくい状況です。

 携帯トイレ使用率が上がらない理由として多いのは「使える場所が少ない」「重たい」「めんどうくさい」「値段が高い」など。どれも共感できるのですが、巡視のたびにトイレ痕(立ちこめる小便の臭い、使用済みティッシュ・大便の放置)に出くわしていると、美しい大雪山を汚して帰ることに正当な理由なんてない!!大雪山を愛している人にはきっとこの矛盾は伝わるはず。もっと携帯トイレを普及させなければ!!と強く感じるようになりました。

 【携帯トイレを普及させるためには、ネックになっている部分を出来ることから解消していこう!】

◆使える場所が少ない◆

携帯トイレブースが設置されている場所は、その通りです。ですが、トイレブースや便座がなくても、携帯トイレはどこででも使うことが出来るんです。それが携帯トイレの良いところ♪

◆重たい◆

人間の一回の尿の量は平均200ml。日帰り登山の場合、コップ一杯程度の小便。大便だとしても数100g。拒絶するほど重たいと感じるでしょうか・・・?

◆めんどうくさい◆

慣れると、気になりません。むしろ、セットしている最中、山を汚さない優越感でワクワクさえしています♪

◆値段が高い◆

市販の携帯トイレは一回300円~500円程度。確かに高いので、100円くらいだと嬉しい。

 ということで、一個100円未満の携帯トイレを作ってみました♪

 介護用のトイレグッズや家庭用雑貨を組み合わせたもので、実際に何度か山で使ってみて、使用感良好♪持ち運びに問題ない!と自信を持って言えるものです!

 

 使い方は、①厚手のゴミ袋45ℓの中に、②おしっこシートをセットし、その中に用を足します。①の空気を抜いて口をしばり、③防臭袋に入れて、④ジップロックに入れて終わり。簡単です。

 どれもホームセンターでそろえることが出来ます。

    【自作トイレを便座にセット中】        【使用後。コンパクトです】

 ちなみに、②おしっこシートをペット用で代用することもできますが、吸収量が人間用の方が多い(平均的なシートは人間用450ml、ペット用200ml)ので、1回の小便の量が多めの方、一度の登山で2回くらい小便する、という方は人間用の方が安心でしょう。

 水分をガマンして登山をすると脱水状態となるので、翌日に疲労が残りやすくなります。また、小便をガマンしたまま登山をすると体にも大きな負担をかけることになるので、登山中もこまめに水分を摂取し、トイレはガマンせず、ベストパフォーマンスで、翌日にも疲れが残りにくい登山をしましょう!

【7月17日(金)の裾合平。チングルマは7分咲きといった感じ】

 自分のお財布と体、そして大好きな大雪山にも優しいトイレ。良いと思いませんか?