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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

春の訪れ

2023年04月26日
上川 村岡龍岳
はじめまして。
 
ご挨拶が遅くなりましたが、この4月より大雪山国立公園管理事務所所属のアクティブレンジャーとして着任いたしました村岡と申します。よろしくお願いいたします。
出身は道南の北斗市です。
同じ北海道ながら未だ肌寒い日が続き、時に雪も降る上川の気候に驚いています。
まだ不安定な気候が続く上川ですが、例年よりも雪融けは早いそうです。
 
上川町市街地から層雲峡方面に向かう道中にある清川水芭蕉園を訪れると、すでにミズバショウが開花していました。
 
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【ミズバショウ】
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【水辺に群生するミズバショウ】
まだ小さい個体がほとんどですが、雪融けと共に開花を迎えるミズバショウを見ると春の訪れを意識します。
本格的な登山シーズンが待ち遠しくもありますが、一方で長い冬が終わり、雪融けが進む様には一抹の寂しさも感じられます。


また、周辺を散策しているとクマゲラの採餌木を見つけました。
クマゲラは木の中にいるアリなどの虫を食べるために木をつつきます。
採餌のために縦長に大きく掘られた穴が目を引きます。
 
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【クマゲラの採餌木】
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【採餌痕】
クマゲラはアイヌ語で「チㇷ゚タチカㇷ゚ (ciptacikap)」と呼ばれ、「舟を掘る鳥」を意味します。
アイヌ語の名前が示すとおり、大きな縦長の採餌痕からは丸木舟を想起させられます。
 
この日は残念ながらクマゲラを見つけることはできませんでしたが、比較的新しい採餌痕を見ると、最近来たのかもしれません。
層雲峡周辺をお越しの際はぜひ探してみてはいかがでしょうか。
 
 
まだ不慣れなことも多く、勉強中の身ではありますが大雪山の魅力や情報、課題等について発信していきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。