アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
目覚めの時
2007年04月20日
東川
少し前の情報になりますが、4月2日に天人峡・くるみの沢でヒグマの足跡を発見しました。足跡の大きさからすると、3?4歳くらいの雄のヒグマと思われます。同行させて頂いたネイチャーガイドの方いわく、「例年より2週間早いお目覚め」だそうです。
春の気温で雪が締まり、つぼ足(スキーやスノーシューなどの道具を使わない)でも歩きやすいこの時期の散策は楽しいものですが、油断して歩いているとヒグマとばったりご対面という事もあり得るので、入山の際は鈴などの携帯をお奨めします。
同じくるみの沢で見つけた面白いものをもう一つ。
エゾモモンガの巣の周りにこれでもか!と言わんばかりに沢山の糞尿がありました。木の根元に溜まった糞は、冬の間は雪に埋もれていたので近くを通っても気付きませんでした。
エゾモモンガは、体長15?16cm、体重100?200gのリス科の動物で、日本では北海道に生息しています。平地から亜高山帯までの針葉樹林や広葉樹林の樹洞に巣を作り、日中は巣の中で休息し、日没後や日の出前に活動をはじめ、身体にある飛膜を使って木から木へと滑空し、木の芽や花、果実などを採食します。夜行性のため、巡視中に姿を見ることはなかったのですが、糞尿の臭いや巣穴の入り口に残された体毛からは、森に生きる小さな動物の濃い存在感が漂っていました。
みなさんも春の森に動植物の息吹を感じに出かけてみませんか?
ヒグマの足跡
エゾモモンガの巣と糞
家の近くの公園にエゾエンゴサクが咲き始めました
春の気温で雪が締まり、つぼ足(スキーやスノーシューなどの道具を使わない)でも歩きやすいこの時期の散策は楽しいものですが、油断して歩いているとヒグマとばったりご対面という事もあり得るので、入山の際は鈴などの携帯をお奨めします。
同じくるみの沢で見つけた面白いものをもう一つ。
エゾモモンガの巣の周りにこれでもか!と言わんばかりに沢山の糞尿がありました。木の根元に溜まった糞は、冬の間は雪に埋もれていたので近くを通っても気付きませんでした。
エゾモモンガは、体長15?16cm、体重100?200gのリス科の動物で、日本では北海道に生息しています。平地から亜高山帯までの針葉樹林や広葉樹林の樹洞に巣を作り、日中は巣の中で休息し、日没後や日の出前に活動をはじめ、身体にある飛膜を使って木から木へと滑空し、木の芽や花、果実などを採食します。夜行性のため、巡視中に姿を見ることはなかったのですが、糞尿の臭いや巣穴の入り口に残された体毛からは、森に生きる小さな動物の濃い存在感が漂っていました。
みなさんも春の森に動植物の息吹を感じに出かけてみませんか?
ヒグマの足跡
エゾモモンガの巣と糞
家の近くの公園にエゾエンゴサクが咲き始めました