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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

パークボランティア研修会

2009年06月09日
東川
 先週の土・日の2日間、層雲峡ビジターセンターにて今年度最初のパークボランティア(PV)研修会が行われました。
 小雨の降るあいにくの天気でしたが、2日目に行われた自然解説研修会では、総勢約50名のボランティアの方たちがそれぞれ班ごとに分かれ、新緑の森の中での講習を皆さん熱心に受けていました。
 私の参加した班は河川敷コース。雪解け水でまだ水量の多い石狩川を横に見ながらの研修会でした。まだまだ花は少ないこの時期ですが、その中でもさすがは皆さん、普通の人なら見逃してしまうような花でもめざとく見つけ、熱心に図鑑とにらめっこ?したり、班のリーダーの方からの説明を受けたりと、あっという間の2時間でした。

講師の説明を熱心に受けるパークボランティアの皆さん。
図鑑とも格闘?

 最後に、全員が一人ひとりみんなの前で自然解説を行うというのが、全員に課せられた本日のメインテーマ。皆さん色々とネタを探してそれぞれが緊張しながら?も初ガイドとなった方も。
 今後、フィールドに出れば嫌でも自然のことや登山道のことなど、一般の利用者から聞かれる機会が多いと思いますので、腕章をしている責任感というものを実感した一日だったのではないでしょうか?

 
それと併せて、皆さんが興味津々だったのが、近自然工法による登山道整備を大雪山各地でこれまで手掛けてきた岡崎哲三講師による石組み講習会でした。
 近自然工法とは、その場にある材料を使い道の整備をしていくというもの。大雪では、5年ほど前から行われています。用意された石をパズルのように組み合わせ、講師にアドバイスをもらいながら皆さんはじめての石組み体験をしていたようです。

まずは、大まかな説明から。


一つひとつていねいに組み合わせていきます。

 ですが、見るのとやるのとは大違い、なかなかうまくいかず悪戦苦闘の連続のようでした。これだけ皆さんが石組みに興味を示すとは正直ちょっと驚きました。やはり、登山道の荒廃の問題は全員が感じていることなのでしょうね。必死になって組み方を習っている姿は、山をみな愛しているのだなと改めて実感した今回の研修会でした。
 
 皆様2日間、本当にお疲れ様でした。