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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

携帯トイレ普及のため様々な取り組みをしていますが、今回は美瑛富士の携帯トイレブース冬囲いの様子をお届けします。

悪戦苦闘の冬囲い

2022年10月11日
東川 渡邉 あゆみ
こんにちは、東川管理官事務所の渡邉です。
10月5日(水)に旭岳の初雪が観測されました。例年より十日遅い観測です。

雪が降る前の10月2日(日)、気持ちよい秋晴れの下、山のトイレを考える会、美瑛山岳会のみなさんと美瑛富士携帯トイレブースの冬囲いに行ってきました。

このブースは令和元年度に完成して以来、毎年夏山シーズンが終わると美瑛富士トイレ管理連絡会の皆様の力をお借りしながら、冬囲いをしていました。
いつも「これ以上の出来はない!」と太鼓判を押す冬囲いなのですが、翌年6月に冬囲いを外しに行くと、強風で既に冬囲いが外れてしまっていて、昨秋作業に参加されていた方は肩を落とされていました・・・。

冬囲いをしなければ、塗装が剥がれ日焼けをしたり、痛みや劣化が早くなるため、きちんと冬囲いをして次のシーズンまで保たせることが必須となります。
冬囲いが外れてしまう一番の原因はロープの結び方が甘かったのだと思われるため、今年からロープは使わず「誰でも、簡単に、素早く」固定ができる、PPバンド(プラスチック製の梱包結束バンド)とラチェットベルト(荷締め機)を使うことにしました。

乗ったり、押さえたり、引っ張ったり、臨機応変に、笑い声と共にはかどる作業。
上からシートをかけるだけでなく、細々とした細工を施します。

2時間半の作業を終え、完璧!と思える冬囲いが完成!
みなさんの知恵と工夫とかけ声と汗の結晶です。
この日は10月にも関わらず、運良く穏やかな天候だったので、冬囲いに没頭できたのが幸いでした。
もしこの冬囲いの方法で成功したら、今後は悪天候でもスピーディーに作業ができるうようマニュアル化をしたいところです。
でも、最低大人4人がいないと作業は厳しそうですが・・・。

厳冬期、避難小屋とトイレブースは雪に埋もれてしまいます。
冬囲いが外れるタイミングは、ブースが雪から出る5月頃なのでは・・・来春にスキーで様子を見に行ってみようと思います!

いつも作業に参加してくださる山のトイレを考える会、美瑛山岳会、ブースの維持管理にご尽力・ご協力をいただいている美瑛富士トイレ管理連絡会のみなさま、本当にありがとうございました。
完璧な作業を終えて、ご満悦な表情。来年の6月が楽しみですね♪ありがとうございました!