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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

冬本番に向けて

2013年11月26日
東川
先週末、十勝岳連峰の一角、上ホロカメットク山で5名のパーティーが悪天候で遭難し、ビバークしたもののテントごと滑落、1名が低体温症で亡くなる、という悲しい報道がありました。
亡くなった方は熟練の登山者だったようですが、経験・装備も非情に飲み込んでしまう自然の猛威は本当に恐ろしいです。

バックカントリーなどウィンタースポーツのメッカとなる十勝岳連峰。
先シーズンは雪崩で3名が亡くなるという痛ましい事故が続き、もちろん今シーズンも続けて警戒が必要です。

雪崩の知識、十分な装備、天候の見極め、技術・体力の有無、適正な判断力など、些細なことでも見落とし、甘んじてしまうと、雪山は命取りに繋がります。
また自分だけでなく、その山に入山している他の登山者も雪崩に巻き込んでしまう可能性があることも忘れないでください。

今シーズン、これ以上雪山で悲しい事故が起きないよう願うばかりです。

先日、南富良野町と富良野市にスノーモビル乗り入れ規制の看板を設置してきました。

【看板設置中】

大雪山国立公園は約23万ヘクタールのうち、6割に当たる約13万ヘクタールがスノーモビルが乗り入れすることができないエリアとなっています。

http://hokkaido.env.go.jp/nature/mat/m_1_7.html
[↑環境省HPにスノーモビル乗り入れに関する詳細が掲載されています]
http://hokkaido.env.go.jp/nature/mat/data/m_1_7/snowmobile.pdf
[↑乗り入れ規制位置図]


【スノーモビル乗り入れ規制看板】

エンジンを搭載したスノーモビルが脆弱な山岳地帯を走行すると、高山植物を痛め、衰退に繋がったり、
エンジン音・騒音により希少なクマゲラやシマフクロウなどの野生動物が営巣をやめてしまったり、生息できなくなったりします。

シーズン中は監視カメラを設置し、環境省やPV、自治体や山岳会でチラシによる普及啓発や、セスナ機で上空からの監視パトロールを行います。

厳粛な雪原に、不釣り合いなエンジン音が響き渡ることがありませんように。

【11月26日旭岳山麓 積雪40cm弱 
 旭岳スキーコースオープンには2m程の積雪が必要です】

スキーヤーやスノーボーダーの皆さま。いよいよ待ち焦がれたシーズンの到来ですね。
板の準備は宜しいでしょうか(私は、まだです)
グッドマナー&グッドライディングで、あっという間であろう短い雪山シーズンを堪能しましょう!!