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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

夏に向かって

2009年06月12日
東川
 北海道では6月に入ってから、雨が多く梅雨のような日が続いていますが、本日の天人峡巡視の時はよく晴れて、視界も良く気持のよい散策日和です。皆さん、雪解け時期で水量の多い羽衣の滝を写真に収めたりと、まだシーズン前の静かな天人峡を楽しんでいるようでした。

 周辺の植物で目立ってきたのは、オオカメノキやツバメオモト。これが咲き始めると初夏が近付いてきてきたかな?と感じます。また、新緑の季節独特のにおいを感じながらの散策は何とも言えないものがあります。

昨日の雨に濡れて生き生きとしているツバメオモト。数はまだ少ないですが、これからが本番。


ひとつだけ残っていました。天人峡、今年のラストのエゾエンゴサク?

 
 ただ、この時期の天人峡周辺はクマの出没情報が頻繁にあるので、散策の際も十分に注意を払って入山してください。早朝や夕方などは特に注意が必要です。過去にも羽衣の滝の遊歩道で熊が出没したケースがあります。

    クマ対策としては。
 
 ① 単独での散策はなるべく避ける
 ② クマ鈴をもつ、
 ③ 沢の近くなどで音が聞こえにくい箇所などでは、ホイッスルや大声を出して熊にこちらの存在を知らせるなど。

 本日、遊歩道ではありませんが、天人峡までの道路上にクマ糞が落ちていました。この周辺には間違いなくクマがうろちょろしていますので、我々がクマのエリアに足を踏み入れていることを忘れずに散策を楽しんでください。


天人峡途中の道路上にあったクマの糞