アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
登山道整備技術リーダー育成研修会
2023年03月28日
上川
こんにちは
大雪山国立公園管理事務所の忠鉢です。
近頃すっかり春らしくなってきていたのですが、昨日の夕方から降り始めた雪が季節を冬に逆戻りさせてしまったたようです。
冬が始まる12月頃の感覚が不意によみがえる真っ白な朝でした。
大雪山国立公園管理事務所の忠鉢です。
近頃すっかり春らしくなってきていたのですが、昨日の夕方から降り始めた雪が季節を冬に逆戻りさせてしまったたようです。
冬が始まる12月頃の感覚が不意によみがえる真っ白な朝でした。
春の先にある夏の山に思いを馳せていたところでしたが、暖かな日差しや若葉の季節はもう少し先のようです。
3月24日(金)に、北海道総合振興局と合同会社北海道山岳整備の共催による「登山道整備技術リーダー育成研修会」が行われました。
3月24日(金)に、北海道総合振興局と合同会社北海道山岳整備の共催による「登山道整備技術リーダー育成研修会」が行われました。
今回講師を務めるのは北海道山岳整備の岡崎さんです。
大雪山をはじめ、日本各地の山岳地域で登山道整備に携わっている岡崎さんですが、生態系保全の視点を持ったリーダーを育てていくことが今後大事だと考え、今回の研修会を企画したそうです。
持続していくためには登山道を整備する人の利益、それを支援する企業やボランティア利益、何よりも自然環境にとって有益であるという「win-win-win」の状態を目指すという考え方に共感しました。
東京農大の栗田助教授からは、新潟県巻機山での生態系復元の事例を紹介して頂きました。
大量の登山者による植生破壊が発生し、荒廃してしまった登山道を45年という長い期間をかけて、景観と植生を復元してきた活動の成果を紹介して頂きました。
一旦壊れてしまった生態系の復元は時間がかかります。長年山岳地域で活動を継続すること自体大変なことですが、それがボランティアの力によって行われたことに衝撃を受けました。「楽しむこと」それが継続する秘訣だそうです。
大雪山をはじめ、日本各地の山岳地域で登山道整備に携わっている岡崎さんですが、生態系保全の視点を持ったリーダーを育てていくことが今後大事だと考え、今回の研修会を企画したそうです。
持続していくためには登山道を整備する人の利益、それを支援する企業やボランティア利益、何よりも自然環境にとって有益であるという「win-win-win」の状態を目指すという考え方に共感しました。
東京農大の栗田助教授からは、新潟県巻機山での生態系復元の事例を紹介して頂きました。
大量の登山者による植生破壊が発生し、荒廃してしまった登山道を45年という長い期間をかけて、景観と植生を復元してきた活動の成果を紹介して頂きました。
一旦壊れてしまった生態系の復元は時間がかかります。長年山岳地域で活動を継続すること自体大変なことですが、それがボランティアの力によって行われたことに衝撃を受けました。「楽しむこと」それが継続する秘訣だそうです。
当日は会場、webあわせて70名程度の参加者が来場しました。
参加者は北海道外の方も多く、山岳における保全・管理について、共通の課題を持った地域の方々もいらっしゃったのではないかと思います。
近年、新型コロナウィルス感染症対策により、オンライン研修会は身近なものになりました。
会場へ出向かなくても、オンライン環境のある場所から講義を傍聴できるようになったことによって、興味を持った人が気軽に参加できるようになったことは嬉しいことです。
今後のリーダー研修会ですが現場研修も予定しているようです。
登山道の整備や植生復元に興味のある方だけでなく、山にいることが好きな方や植物が好きという方にも是非参加して欲しいです。
生態系保全という新しい視点が、その後の人生を変えるきっかけになるかもしれません。
参加者は北海道外の方も多く、山岳における保全・管理について、共通の課題を持った地域の方々もいらっしゃったのではないかと思います。
近年、新型コロナウィルス感染症対策により、オンライン研修会は身近なものになりました。
会場へ出向かなくても、オンライン環境のある場所から講義を傍聴できるようになったことによって、興味を持った人が気軽に参加できるようになったことは嬉しいことです。
今後のリーダー研修会ですが現場研修も予定しているようです。
登山道の整備や植生復元に興味のある方だけでなく、山にいることが好きな方や植物が好きという方にも是非参加して欲しいです。
生態系保全という新しい視点が、その後の人生を変えるきっかけになるかもしれません。