アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、利尻礼文サロベツ、知床、阿寒摩周、釧路湿原、大雪山、支笏洞爺、日高山脈襟裳十勝国立公園があります。
3年ぶり、パークボランティア総会
2022年05月19日
東川
北海道地方環境事務所
お久しぶりです。東川管理官事務所の渡邉です。
早いもので、あっという間に5月半ばになってしまいました...。せわしない日々ですが、水鏡になった水田、萌える新緑、渡り鳥の姿や野鳥のBGM・・・ふとした身近な自然に活力をもらう毎日です。
5月14日(土)、東川町でパークボランティア総会が開かれました。
総会は新型コロナウイルスの影響で中止が続き、対面での開催は3年ぶり。会場には40名、リモートは16名が出席し、より良い活動となるために活発な意見交換が行われました。
行動制限が解除され久しぶりにお顔を拝見する方もおり、お元気そうで安心しました。
翌日は旭岳周辺でスキーやスノーシュー、5隊に別れて春山研修を行い、来月からはじまる山岳行事に向けて足慣らしをしました。
【思い思いに雪と戯れるパークボランティアのみなさん】
研修中に、雪面に新しいヒグマの足跡を発見しました。1つは単独の若グマ、もう1つは親子グマのもの。
この冬、巣穴で生まれた子グマが母グマの後ろを歩いているのが足跡から見て取れました。一体、どんな語らいをしながら山を歩いているのでしょう。子グマはミズバショウの美味しさに感動したり、尻滑りの楽しさに夢中になったり、はじめてのことをたくさん吸収し、この地で生きていく方法を母グマから学ぶのでしょう。ヒグマが健やかにのびのびと暮らせる環境がいつまでも守られていきますように。
大雪山国立公園パークボランティア、令和4年度は103名で活動がスタートです!今年度もよろしくお願いします。