北海道のアイコン

北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

自然観察会でタウシュベツ橋梁に行きました

2014年03月04日
上川
 3月2日(日)に自然観察会で、19名の参加者と上士幌町の糠平湖に行きました。
 お目当てのタウシュベツ橋梁まで、スノーシューで散策します。凍った湖面の上に姿を現しているタウシュベツ橋梁は、古代ローマの遺跡を思わせる姿といわれていて、北海道遺産にもなっている、旧国鉄士幌線の鉄道橋です。

 雪や氷で覆われた湖には、 切り株や岩の上に乗った氷が、湖面からぴょっこり飛び出ています。それらは湖面が一面凍ってから湖の水位が下がったときに、切り株や岩にくっついている氷はそのまま残り、周りの湖面が沈むことで現れます。まるできのこのような姿から「きのこ氷」と呼ばれています。いろいろな形があり自然の造形美は見ていて飽きません。


左上:基本的なキノコ氷。
左中:フロストフラワー(霜の花)氷の割れ目にありました。
左下:珍しい真四角。これもキノコ氷としたら・・・エノキかエリンギの下の方かしら?
真中:厚い氷もぱっくりと割れて。
右上:かなりの大物ができそう!!
右中:湖面の氷上のストック跡は水玉模様。
右下:トロフィーのような形で、絶妙なバランスのキノコ氷。



 足を進めると散策途中より、青い空を突き刺すようにそびえる、東大雪山の人気の山のニペソツ山やウペペサンケ山が全貌を現し、冬山の貫禄を放っていて足が止まります。みんなでわいわいと足元の氷や遠くの冬山を眺めながら歩くと、あっと言う間に、タウシュベツ橋梁に着きました。コンクリートでできたアーチ橋は風化し、その周りの自然に溶け込んでいて、歴史と文化と自然が調和したなんとも居心地の良い場所でした。






 晴れて風もなく穏やかなこの日、氷のオブジェを観察したり、触ったり、氷の割れ目に登ってみたり、滑ってみたり、ただその場に溶け込むように座って景色を見たり、それぞれが思いのまま、冬の糠平湖を楽しみました。


上左:湖の側面の氷の滑り台で賑やかに♪
上右:目指すタウシュベツ橋梁がだんだん近づいてきたところ。
中左:集合写真。参加者19名、スタッフ10名、合計29名で散策しました。
中右:氷の割れ目に登って覗いてみる。好奇心旺盛な子ども達。
下左右:あっちでもこっちでも氷の観察。