アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
陸の孤島 愛山渓温泉
2022年01月21日愛山渓温泉は、沼ノ平や比布岳方面や、松仙園に向かう主要登山口です。紅葉が終わり10月中旬には温泉にいくための道道愛山渓上川線は冬期通行止めになります。
今回そんな限られた人しか行けない愛山渓温泉の施設管理の様子報告をしたいと思います。
巡視を行ったのは12月中旬、工事のため除雪が入っており 途 中までは車で冬期の道路を行く事ができました。そこから約2kmスノーシューを履いて歩いていきました。
今シーズン初のラッセルは思っていた以上に息があがりびっくり!?
先頭を交代し休みながら登っていきました。
愛山渓温泉には、上川町が管理するヒュッテがあります。今回は巡視を兼ねてそのヒュッテの管理の状況を同町とともに確認することが目的です。
ヒュッテに着き作業のためスノーシューを脱ぐと股下まで積雪がありました!テレビのニュースで屋根の雪下ろしは見たことはありましたが、初めて屋根の雪下ろしを見、大丈夫かな、落ちたりしないかなと心配な気持ちになりました。
そんな私も持ち場に行き除雪!(さすがに屋根の雪下ろしは怖くて今回はできませんでした...)
同行した町の方々や、忠鉢ARが慣れた手つきで行う除雪作業のスピードについていけなかったのですが、無事全員で除雪を終える事ができました。豪雪地帯に今まで住んだことがなかったのですが、これが雪国の除雪なのかと驚くことばかりでした。
冬期は1ヶ月に一回の点検を行っているという事で、その様子も見学させてもらいました。
発電所に入るためにまず入口の除雪から始まりました。
雪国という感じですね!
発電機に異常が無いかチェックをされていました。確認項目の一つに発電機に流れてくる水温というものがありました。水車周辺に異常があるかないかの判断基準の項目の一つだそうです。落ち葉などゴミが発電機の中に入らない工夫は上流の水を取り込むところでしているのですが、どうしても入ってきてしまう物があり詰まってしまう事もあるそうです。また施設が古くなってきていることもあり、点検は重要だそうです!
冬期愛山渓温泉は営業していないため、発電量を抑えていま
すが、発電は常時行われているとの事です。
普段ですと、除雪が入っていない愛山渓温泉への道路は雪上車で行き、雪上車で上がれなくなるとスノーシューを履いて愛山渓まで行くそうです。厳冬期ではスノーシューを履いても胸の高さまで雪があることも!?作業をしに行く前に温泉までたどり着くのが一苦労という感じですよね...
短いグリーンシーズンの利用に備えて冬場のメンテナンスの大切さとその大変さを知りました。