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アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
憧れ
2024年07月09日
東川
こんにちは、東川管理官事務所の渡邉です。
あっという間に7月になりました。例年より雪解けが2週間ほど早い大雪山。シーズン早々にたくさんのお花たちに出会え、ほくほくと幸せな気持ちと、これから誕生するマルハナバチの餌がなくならないかと、乾燥化も心配な複雑な日々です。
さて6月30日(日)、パークボランティアのみなさんと富良野岳にて高山蝶の生育調査、密猟・捕獲防止、保護のPRのために高山蝶パトロールを行いました。
大雪山には5種類の高山蝶(ウスバキチョウ、ダイセツタカネヒカゲ、アサヒヒョウモン、カラフトルリシジミ、クモマベニヒカゲ)が生息しています。
美しく希少な高山蝶は、密猟され、標本となった高山蝶は蝶マニアの間で高値で取引され、徐々に高山蝶は生息数を減らしていきました。
この日は朝6時前から駐車場が満車になる快晴の登山日和。
風は少々強いものの、「花の百名山」にも数えられる富良野岳はお花の開花がピークを迎え、次々登場する可憐なお花たちに感嘆の声を上げてしまいます。
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富良野岳の南斜面では、まるでジャガイモ畑のような群落のエゾノハクサンイチゲ。
久しぶりにピーク時に見ることができました。
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可愛い可愛いコイワカガミ。
どうやったらこんなに鮮やかで繊細な花びらが生えてくるのでしょうか。コイワカガミをデザインした神様に「ハイセンスで賞」を贈りたい。
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アズマギクにも出会えました。
数株だけど、今年もよく残っててくれたね、と安堵の気持ちが生まれます。薄紫の花びらもきれい。
「控えめだけど一度見たら忘れないで賞」。
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ナガバノツガザクラ。
イワヒゲやコメバツガザクラ、ジムカデに似ていますが、微妙に違います。
岩陰にひっそりと咲いていたのを、パークボランティアの方に教えてもらいました。富良野岳に咲いていたの、今まで知らなかった。
きわどい場所に咲いていたけど、これからも頑張って咲いてね。
「わかる人にはわかるで賞」
息をのむ大雪山の絶景や、健気に咲くお花たちに出会えたとき、今年も健康で山に登れたこと、変わらずに在り続けてくれる大雪山やお花たち、暮らしのすぐ近くに大雪山があると言うこと、はたまた生んでくれた両親・・・何もかも全てにありがとう!!という気持ちで胸がいっぱいになります。
なんだか話が飛躍していると感じるかもしれませんが、大雪山に登り始めた20年前からこの気持ちは変わりません。同じ気持ちの人っていますか?
絶好の天気だったので、三峰山~上富良野岳経由で縦走をしました。
稜線では、クモマベニヒカゲ、ダイセツタカネヒカゲ、アサヒヒョウモンなど数え切れないほどの高山蝶を観察することができました。
アレコレと重たい登山装備が必要な人間の横で、たった数グラムという身一つで強風や雨にも負けず、過酷な環境に順応し、賢く命を紡いでいる高山蝶の潔さがかっこよくもあり、大雪山の景色に溶け込み、お花の蜜を吸って生きている高山蝶が羨ましく思えました。
大雪山に息づく全てが私の憧れです。
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さて、6月27日(木)~8月19日(月)まで十勝岳温泉登山口から富良野岳にいたる標高1,580mの通称“お花畑”に携帯トイレブースを設置しています。ぜひご利用ください。
大雪山が大好きなパークボランティアのみなさんと一緒に山を歩き、お花や蝶との出会いに一喜一憂する時間が癒やしになっています。
高山蝶パトロールに参加いただいたパークボランティアのみなさん、ありがとうございました。
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強風だったので、帽子が飛ばないよう頬かぶりをしています(笑)
あっという間に7月になりました。例年より雪解けが2週間ほど早い大雪山。シーズン早々にたくさんのお花たちに出会え、ほくほくと幸せな気持ちと、これから誕生するマルハナバチの餌がなくならないかと、乾燥化も心配な複雑な日々です。
さて6月30日(日)、パークボランティアのみなさんと富良野岳にて高山蝶の生育調査、密猟・捕獲防止、保護のPRのために高山蝶パトロールを行いました。
大雪山には5種類の高山蝶(ウスバキチョウ、ダイセツタカネヒカゲ、アサヒヒョウモン、カラフトルリシジミ、クモマベニヒカゲ)が生息しています。
美しく希少な高山蝶は、密猟され、標本となった高山蝶は蝶マニアの間で高値で取引され、徐々に高山蝶は生息数を減らしていきました。
この日は朝6時前から駐車場が満車になる快晴の登山日和。
風は少々強いものの、「花の百名山」にも数えられる富良野岳はお花の開花がピークを迎え、次々登場する可憐なお花たちに感嘆の声を上げてしまいます。
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富良野岳の南斜面では、まるでジャガイモ畑のような群落のエゾノハクサンイチゲ。
久しぶりにピーク時に見ることができました。
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どうやったらこんなに鮮やかで繊細な花びらが生えてくるのでしょうか。コイワカガミをデザインした神様に「ハイセンスで賞」を贈りたい。
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数株だけど、今年もよく残っててくれたね、と安堵の気持ちが生まれます。薄紫の花びらもきれい。
「控えめだけど一度見たら忘れないで賞」。
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イワヒゲやコメバツガザクラ、ジムカデに似ていますが、微妙に違います。
岩陰にひっそりと咲いていたのを、パークボランティアの方に教えてもらいました。富良野岳に咲いていたの、今まで知らなかった。
きわどい場所に咲いていたけど、これからも頑張って咲いてね。
「わかる人にはわかるで賞」
なんだか話が飛躍していると感じるかもしれませんが、大雪山に登り始めた20年前からこの気持ちは変わりません。同じ気持ちの人っていますか?
絶好の天気だったので、三峰山~上富良野岳経由で縦走をしました。
稜線では、クモマベニヒカゲ、ダイセツタカネヒカゲ、アサヒヒョウモンなど数え切れないほどの高山蝶を観察することができました。
アレコレと重たい登山装備が必要な人間の横で、たった数グラムという身一つで強風や雨にも負けず、過酷な環境に順応し、賢く命を紡いでいる高山蝶の潔さがかっこよくもあり、大雪山の景色に溶け込み、お花の蜜を吸って生きている高山蝶が羨ましく思えました。
大雪山に息づく全てが私の憧れです。
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高山蝶パトロールに参加いただいたパークボランティアのみなさん、ありがとうございました。
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強風だったので、帽子が飛ばないよう頬かぶりをしています(笑)