アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
天人峡~トムラウシ山ルート その2(作業編)
2012年07月20日
東川
今回ベースとしたヒサゴ沼野営指定地からトムラウシ山までのルートは大雪山を縦走するにあたっての大動脈ルートの一つですが、「道が分かりにくい」という声が多いのもこちらのルートの特徴です。
大雪山の象徴ともいえる強い風が吹きつける稜線部分は過去に付けられたマーキングや道標の文字等も年と共に消えて行ってしまう箇所が多いため定期的な作業が望まれるところですが、なんといってもここは大雪山の核心部であるためなかなかその手が入りにくいのが現状です。
今回の山行中は天候もまずまずで、マーキング作業には絶好の一日。これまでしばらくの間出来なかった作業をようやく行うことが出来ました。
天沼~北沼間の登山ルートの中でも特にルートを見失いやすいと言われるところが、通称「ロックガーデン」付近。マーキングが色褪せてしまっている箇所への塗り直し作業を行いましたが、それでも視界不良時は要注意箇所であることは間違いありません。じっくりとルートファインディングが出来るよう、時間に余裕を持って行動したいものです。
ただ、マーキングや道標だけを頼りにするのは非常に危険な行為です。常に地図を見ながら自分の現在位置を確認する。これは大雪山縦走にあたっては最低限必要な技術といえるでしょう。あくまでもマーキングは補助的なものと捉えて下さい。
何といってもここ大雪山の奥座敷は数少ない「原始的な山岳風景」が残された場所です。
そして今回の最も大きな仕事といえばこちらかもしれません。
すっかり色褪せてしまっていたトムラウシ山山頂標識が見事にお色直しされました。我々の作業後に到着された方は、塗り立てホヤホヤの標柱での記念撮影が出来たことでしょう。
以前のAR日記において上士幌三浦ARが「見た目って大事ですね」とコメントしていましたが(平成24年5月23日の「公園看板破損 before after」より)、全く同感です。きれいに手直しされたものは何とも気持ちの良いものです。
誰もが憧れる大雪山の代表的な「トムラウシ山」の山頂があまりにもみすぼらしいというのは何とも恥ずかしいことですから。
最後に残雪の状況です。(7月8日撮影)
このように、大きな雪渓を登行する箇所はヒサゴ沼周辺のみとなりましたが、雪渓歩きに慣れていない方などはやはり軽アイゼンなどがあった方が安心できるかもしれません。気温の低い早朝などに出発される際は特に滑りやすくなっているので十分注意してください。(写真はヒサゴ沼からの登り始めの箇所)
また、雪渓の端では踏み抜きに注意です。
この日も全行程は10時間近くにわたりました、作業に同行していただいたパークボランティアの皆様、大変お疲れ様でした。
大雪山の象徴ともいえる強い風が吹きつける稜線部分は過去に付けられたマーキングや道標の文字等も年と共に消えて行ってしまう箇所が多いため定期的な作業が望まれるところですが、なんといってもここは大雪山の核心部であるためなかなかその手が入りにくいのが現状です。
今回の山行中は天候もまずまずで、マーキング作業には絶好の一日。これまでしばらくの間出来なかった作業をようやく行うことが出来ました。
天沼~北沼間の登山ルートの中でも特にルートを見失いやすいと言われるところが、通称「ロックガーデン」付近。マーキングが色褪せてしまっている箇所への塗り直し作業を行いましたが、それでも視界不良時は要注意箇所であることは間違いありません。じっくりとルートファインディングが出来るよう、時間に余裕を持って行動したいものです。
ただ、マーキングや道標だけを頼りにするのは非常に危険な行為です。常に地図を見ながら自分の現在位置を確認する。これは大雪山縦走にあたっては最低限必要な技術といえるでしょう。あくまでもマーキングは補助的なものと捉えて下さい。
何といってもここ大雪山の奥座敷は数少ない「原始的な山岳風景」が残された場所です。
そして今回の最も大きな仕事といえばこちらかもしれません。
すっかり色褪せてしまっていたトムラウシ山山頂標識が見事にお色直しされました。我々の作業後に到着された方は、塗り立てホヤホヤの標柱での記念撮影が出来たことでしょう。
以前のAR日記において上士幌三浦ARが「見た目って大事ですね」とコメントしていましたが(平成24年5月23日の「公園看板破損 before after」より)、全く同感です。きれいに手直しされたものは何とも気持ちの良いものです。
誰もが憧れる大雪山の代表的な「トムラウシ山」の山頂があまりにもみすぼらしいというのは何とも恥ずかしいことですから。
最後に残雪の状況です。(7月8日撮影)
このように、大きな雪渓を登行する箇所はヒサゴ沼周辺のみとなりましたが、雪渓歩きに慣れていない方などはやはり軽アイゼンなどがあった方が安心できるかもしれません。気温の低い早朝などに出発される際は特に滑りやすくなっているので十分注意してください。(写真はヒサゴ沼からの登り始めの箇所)
また、雪渓の端では踏み抜きに注意です。
この日も全行程は10時間近くにわたりました、作業に同行していただいたパークボランティアの皆様、大変お疲れ様でした。