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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

夏山シーズン幕開け(今年の雪解け状況は?)

2012年06月20日
東川
 長かった積雪期も終わり、6月の中旬になると十勝岳・旭岳ともに山開き行事が行われ、いよいよ大雪でも夏山シーズンを迎えます。また一般の登山者の方からも残雪の状況の問い合わせなども増えてくるのもこの時期です。
 豪雪に悩まされた今冬、さぞ雪解けも遅くなるのでは?と心配していた今シーズンでしたが、4月下旬から急速に雪解けが進み、現在の残雪は例年並みかもしくは若干少なめのようです。


当然のことながら高山植物の開花も早く、旭岳姿見の池周辺でもすでにエゾコザクラが見頃となってきていました。

 下の写真は先週末(6/16、17)のパークボランティアによる登山道整備行事に同行した際のものを2年前の写真と比較してみたものです。10日の差があるためイマイチ良い比較とはならないかもしれませんが。
※記録的に残雪が遅くまで残った昨年(平成23年)とは比較にならないため、あえて2年前の写真と比較してみました。


まずはお馴染み、旭岳姿見の池。2年前に比べて10日も早い今年の様子ですが、池の周りの積雪や水面の現われ方を見る限りは今年の方がすでに雪解けが進んでいる、そのような印象を受けました。


こちらは十勝岳方面、カミホロ避難小屋前の大雪渓。こちらも2年前に比べて10日早い今年の写真ですが、すでにほぼ同じ残雪の状態。という事は、今年の雪解けは2年前より10日ほど早いという事になるでしょうか?

 雪解けが早いとはいってもまだまだ広い雪渓は多く残っています。登山の前には積雪状況や登山道の様子などの情報収集を行う事は言うまでもないでしょう。
 今年もこのAR日記で残雪状況も含めて出来るだけ多くの情報を提供していきたいと考えております。


パークボランティア作業風景。雨風の強い箇所ではこまめに道標のペイント作業を行っています。(十勝岳山頂)

 
 最後に今年の裏旭野営指定地ゴミ回収報告です。
雨風ともに強い中パークボランティアの皆様、本当に有難うございました。
急ぎ足での作業でしたが、この日回収出来たものだけでもビニール袋4袋程になりました。

毎年の事ですが、過去に埋められたゴミがまあいろいろと出てきます。缶詰の缶やビニール、古い新聞紙などなど・・・。土の中から出てきたものを地道に少しずつ回収していくほかにありません。