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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

悪戦苦闘の冬囲い・・・その後

2023年06月29日
東川 渡邉 あゆみ
こんにちは、東川管理官事務所の渡邉です。
6月25日(日)、山のトイレを考える会、美瑛山岳会のみなさんの協力を得て、総勢13名で美瑛富士携帯トイレブースの冬囲い外しに行ってきました。
 
美瑛富士に携帯トイレブースができて、早5年。
ブースは約7ヶ月もの間、雪に埋もれます。ブースを長持ちさせるため、毎年10月に冬囲いをしているのですが、山に吹く風はそう甘くありません。
完璧と思える冬囲いも、翌春には無残な状態で私たちを迎えてくれました・・・。
 
そこで昨秋は過去の反省を踏まえ、シートの破れを防止するため、家具に取り付けるコーナークッションを屋根の角に付けてみたり、ロープでの固定をやめてPPバンドと荷締め機の固定に変えたりしてみました。
さて、一冬越えてどうなっているでしょうか・・・。
昨年の冬囲いの様子はこちら
 
登山口から歩くこと4時間・・・ドキドキしながら見に行ってみると・・・

冬囲いが残っていましたー!!!やったー!!!

今さっき囲いました?と錯覚するほど完璧な状態。
むしろ今秋、この完璧な冬囲いができるか?!と一同プレッシャーを感じるほど・・・。
取り外してしまうのが惜しいので、作業前に集合写真を撮りました。

一同のテンションの高さ、伝わるでしょうか。
ここまでの長い道のりを象徴するかのような満面の笑みです。
どさくさに紛れて「山のトイレを考える会」のメンバーを差し置いて、のぼりをかかげているのはAR。奪ってスミマセンでした。

ひとしきり喜びを分かち合った後、登山者が安心して用が足せるように準備をしていきます。

残念ながら、小屋の周りでは使用済みティッシュも複数拾いました。
私だったら、自分のお尻を拭いたティッシュを誰かに拾ってもらうなんてイヤですけどね。一体どういう心理なんでしょう?
美瑛山岳会さんはシーズン中に何度も上がってきて小屋の補修や草刈りを行ってくださっています。この日はドアのペンキ塗りをされていました。
大雪山は様々な人たちの協力で成り立っていると実感した1日でした。本当にありがとうございます。

下山の足取りは軽やかでした。

冬囲いは、短時間に誰でも作業ができるようマニュアルを作成したいと思います。

これから美瑛富士トイレ管理連絡会が2週間に一度、7月中はほぼ毎週トイレブースの点検に登ってきてくださいます。
たくさんの山岳団体の方たちの力をいただいて守っている美瑛富士です。
登られる方は、どうか携帯トイレを持参し、し尿は持ち帰り、山の自然環境の保全をお願いします。

25日、参加していただいた皆様、ありがとうございました。