アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
旭岳、山開きです。
2017年06月22日いよいよ、大雪山でも山開きとなりました。
今年は例年よりも雪が多いと言われている表大雪。
6月18日(日)、安全に旭岳で登山をするため旭岳~中岳のロープ張りやゴミ拾い、薄くなった標識のペンキの塗り直し、雪のカッティングをパークボランティアと総勢14名で行いました。
当日は快晴微風の整備日和。
旭岳の山頂に至るには左手に地獄谷の荒々しい噴火口、右手には原生林の樹海と残雪の十勝岳連峰を見ながら上を目指します。
パークボランティアの皆さんや私にとっては馴染みある道や風景やお花たち。それは何度登っても飽きることはなく、登るたびに自分自身の心の中にある大雪山と、実際に目の前に広がる大雪山とを山座同定することで、大雪山から安らぎや力をもらっているのだと思います。
いつもは咲いているイワウメが今年はまだ固いツボミでした。「今年はお花の開花が遅いね」「イワウメ見たかった~」など言いながらも、お楽しみが先になったことも嬉しく、毎年少しずつ違う雪形やお花の開花など山の醍醐味を存分に感じながら、ナイスチームワークで整備が出来ました。
今回、整備に参加してくださったパークボランティアの皆さん、お疲れさまでした。
山男、山女の皆さんに元気に引張っていって頂けたこと、とても励みになりました。
高山蝶パトロール、植生復元モニタリング、外来種駆除など、今シーズンもパークボランティア活動、目白押しです。パークボランティア活動はFacebookでも随時更新しています。是非、「いいね!」お願いします。
*裾合平の残雪*
裾合平は例年7月中旬まで目印もほとんどない平らな雪原が広がり、ガスがかかると道がわからなくなります。地図とコンパス、GPSでのナビゲーションが出来る方でないと、複雑な地形で迷いやすく、とても危険です。ナビゲーションすることに自信がない方は7月中旬の木道が出るまでは待ちましょう。そのときはチングルマの大きなお花畑が広がっています。