北海道のアイコン

北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

「憧れの存在」

2006年07月05日
上川
 子供の頃、めちゃくちゃ無謀な夢をもっていた。
「大きくなったら鳥になりたい」と…。
里山で育った私がみて憧れた鳥は、対象モデルは覚えていないが、たぶんとっても身近な鳥で、ハトやツバメ、スズメやカラスなどだろう。飛べること、どこにでも行けることが憧れの理由だった。

 山を歩いていても、いろいろな鳥に出会う。
大雪の山々の上を悠々と飛んでいたり、登山道脇の木々に止まって自慢の歌声を披露していたりする姿は、優雅で自由で楽しそうに見るし、さえずりも山歩きを演出してくれる。

 登山するにも多様な目的や目標がある。高山植物を愛でること、非日常の風景にふれること、多くの山を踏破することなど。いずれにせよ、登山者には高山に入るという畏敬の心構えや、心の余裕をもって、山の持つ魅力や恐さを受け止め堪能して欲しい。

 山にいるときは、鳥のように風景に溶け込み、1枚の絵になるような存在になりたいと思う。そして自然と共存していくために、保護と利用のあり方を勉強していきたい。
 大人になった今でも鳥は憧れの存在だ。


ノゴマ