アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
遙かなるトムラウシ
2006年07月20日
東川
7月7日、パークボランティアの方4名と、沼ノ原登山口からヒサゴ沼に向かいました。深くえぐれた急勾配の登山道を登り終えると、広大な高層湿原・沼ノ原が広がり、湿原のお気に入りヒメシャクナゲとナガバノモウセンゴケが小休止を促します。
沼ノ原から少しずつ高度を上げ進んで行くと、やがて憧れの地、五色が原のお花畑へ。どこまでも広がる美しいお花畑は登山者の目を楽しませるだけではなく、ここで生きる動物達の営みにも必要であることが、食料を求めて走り回った動物の足跡や、根こそぎ掘り返され食べられた高山植物、ハイマツの葉やコケで作られた野鳥の巣などからも伺えます。
五色が原から長いハイマツの海を漕ぎ、今夜の寝床・ヒサゴ沼に着いたのは、登山道を出発して9時間後でした。
7月上旬でも雪渓の残るヒサゴ沼は、ガスでぼんやり霞み、息を呑むほど幻想的で美しい。一瞬、ここは人が足を踏み入れてはいけない場所なのではないかと思いました。まさに・・・言葉ではうまく表現出来ません。この風景をしっかり心の目に焼き付けながら、次に訪れる時はどんな姿を見せてくれるのだろうと、しばらく空想の世界に浸りました。
ヒサゴ沼を拠点にトムラウシ山頂にも足を延ばし、2泊3日の登山道整備とヒサゴ沼避難小屋・野営地清掃を終え、パークボランティアの方々から色んな知識を吸収し、美味しいご飯をたらふくいただき、来るときより重くなった荷物(登山者が捨てていったと思われるゴミが沢山ありました)を担いでもなぜか心は軽く、下界に戻ってもしばらくはあの風景を思い起こしながら美味しいご飯が食べられるようで、背負った荷物の重さ以上に収穫の多い山行きでした。
沼ノ原から少しずつ高度を上げ進んで行くと、やがて憧れの地、五色が原のお花畑へ。どこまでも広がる美しいお花畑は登山者の目を楽しませるだけではなく、ここで生きる動物達の営みにも必要であることが、食料を求めて走り回った動物の足跡や、根こそぎ掘り返され食べられた高山植物、ハイマツの葉やコケで作られた野鳥の巣などからも伺えます。
五色が原から長いハイマツの海を漕ぎ、今夜の寝床・ヒサゴ沼に着いたのは、登山道を出発して9時間後でした。
7月上旬でも雪渓の残るヒサゴ沼は、ガスでぼんやり霞み、息を呑むほど幻想的で美しい。一瞬、ここは人が足を踏み入れてはいけない場所なのではないかと思いました。まさに・・・言葉ではうまく表現出来ません。この風景をしっかり心の目に焼き付けながら、次に訪れる時はどんな姿を見せてくれるのだろうと、しばらく空想の世界に浸りました。
ヒサゴ沼を拠点にトムラウシ山頂にも足を延ばし、2泊3日の登山道整備とヒサゴ沼避難小屋・野営地清掃を終え、パークボランティアの方々から色んな知識を吸収し、美味しいご飯をたらふくいただき、来るときより重くなった荷物(登山者が捨てていったと思われるゴミが沢山ありました)を担いでもなぜか心は軽く、下界に戻ってもしばらくはあの風景を思い起こしながら美味しいご飯が食べられるようで、背負った荷物の重さ以上に収穫の多い山行きでした。