アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
厳寒の青空のもとで
2017年01月27日みなさま、こんにちは。上川自然保護官事務所の岩城です。
年が明けてから、上川地方では晴れた日が多く、放射冷却の影響で朝晩と凍てつく日が続いていますが、
みなさまはいかがお過ごしでしょうか。
今回は1月22日に行いましたスノーモビル乗り入れ規制地区での合同パトロールの様子をお伝えしま
す。
大雪山国立公園には、貴重な自然があり、そこには希少な動植物が生息・生育しています。
特別保護地域及び十勝川源流部原生自然環境保全地域では動植物に悪影響や深刻なダメージを
与えないために、スノーモビルの乗り入れを規制しています。
そのことを周知するために、毎年、合同パトロールを実施しているところです。
パトロールは北見峠とペーパン21世紀の森の2箇所で実施し、私は北見峠に行ってきました。
この日は朝から澄みきった青空で、北見峠に到着した時点で気温は-17度でした。
車から降りるとみるみるうちに手足がかじかんできましたが、それを忘れてしまうくらいに綺麗な
青色のもと、のぼりを設置して、パトロールを開始しました。
我々の気合いが遠くまで伝わったのか、この日はスノーモビルをけん引する自動車や、
けん引トラックの姿はなく、北見峠周辺をパトロールした結果、スノーモビルの走行の痕跡なども
ありませんでした。
林野庁及び地元警察による日頃からの巡視の効果が現れ、北見峠からの乗り入れは、確実に減少してい
る傾向となっています。
※レジャーでスノーモビルを楽しむときは、上記の地図に示している規制地区内には絶対に
進入しないでください。国有林・道有林も進入はできません。
まだまだ寒い日が続きますが、次回は層雲峡氷瀑まつりの様子をお伝えしたいと思っています。
ではまた次回をお楽しみに・・・。