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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

大雪山黒岳スキー場Openしました

2022年12月22日
上川 忠鉢伸一
こんにちは大雪山国立公園の忠鉢です。
今年は11月になってもなかなか雪が降らず、スキー場のオープンが延期になっていましたが、2022年シーズンの層雲峡黒岳スキー場は12月8日にオープンしました。



12月21日にスキー場の状況確認に行った時の様子です。
この日の気温は-14℃、麓よりもかなり冷えます。
スキー場をオープンするにはコース内100cm以上の積雪があることが条件になっています。
12月中旬からの大雪で、現在は200cmの積雪があるとのことです。
黒岳の5合目~7合目リフト周辺がスキー場になっています。
懐かしいリフト下の花畑は雪の下です。


 
今までの黒岳スキー場のオープン日の記録をみると1980~1990年代も、雪不足のため11月の中旬までにオープンできなかった年はありましたが、記録が残っている1979年以来最も遅いシーズンインとなりました。
2000年度以降は11月下旬にオープンする年が多くなってきているようです。
雪の量と地球温暖化にどんな関係があるのかは分からないところですが、20~30年で黒岳雪の降る時期に変化があったのは確かなようです。



 今年は焦らされましたが、スキーヤー、スノーボーダーは待ちに待った季節が来ましたね。私もけがや事故に気をつけてスノーシーズンを楽しみたいと思います。


この日の天候は穏やかだったので、7合目駅舎からスキーやスノーシューでさらに上を目指す方が多数いました。バックカントリーは、まだ少しブッシュ(藪のこと)が出ている場所もあり、滑走には注意が必要です。コース外は完全に自己責任のエリアです。準備は万全にしてリスクはできる限り減らしましょう。
 

 
黒岳スキー場は2023年の初日の出にあわせて特別運行を行うようです。
天気が良ければ5合目駅舎からご来光を見られそうですね。
スノーシーズン中のロープウェイ・リフトは整備による運休などもあるので、最新情報をチェックしてからお越しください。
大雪山・黒岳ロープウェイHPはこちらです
 


「Black Mountain Coffee」
黒岳ロープウェイ駅の3階にあるカフェです。ゆっくりのんびり過ごせるスペースになっていて、好きな場所です。
天候不良で滑ることができない日はカフェでゆっくり過ごすのも層雲峡の楽しみ方ではないでしょうか。