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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

毎朝開催中~ノド自慢大会 in 勇駒別湿原~

2019年05月31日
東川 渡邉 あゆみ

 勇駒別湿原のエゾノリュウキンカが見頃を迎えています。

 

 勇駒別湿原は、標高1100m、旭岳ロープウェイ山麓駅舎の裏手に広がる湿原です。

 旭岳公共駐車場と旭岳ロープウェイの駐車場の2箇所から湿原への木道が敷かれ、雪解けがはじまる5月中旬~6月末にかけては、木道沿いからエゾノリュウキンカとミズバショウの大群落を見ることが出来ます。

  

 雪が降り積もる前の晩秋に、木道の標識を外したり、看板の冬囲い、そして春には冬囲いを外し、標識の設置作業をするのはアクティブレンジャーのお仕事。スノーブリッジが出来ている危険箇所にロープを張ったり、木道の破損箇所や倒木、危険な場所はないかの確認をします。

 

 先日も木道での作業中、私の密かなお楽しみ「野鳥ノド自慢大会in勇駒別湿原」が開かれていたので、ついつい観客として聞き入ってしまいました。

 カワラヒワやエゾムシクイ、コマドリ、シジュウカラ、ウグイス・・・あちこちから、はちきれんばかりの野鳥の声が響き、「100点満点!」と称賛を送ったり、「練習あるのみ!」と励ましたり、美しいさえずりにうっとりしたり・・・。

 小さな体から発したとは思えない高らかな美声、もし野鳥になれるならどの声がいいかな?と妄想したりします。(今のところカッコウかアオバト推し。素朴な感じが◎。) 

 

 野鳥のノド自慢大会は勇駒別湿原で春は毎朝開催中!

 野外作業が多い私も、ここほどたくさんの野鳥の声が聞ける場所は他には記憶がありません。

 木道上はバリアフリー対応で、30分ほどで1周を回ることができます。木道上には、ところどころ雪がまだ残っており、踏み抜くところもありますので、長靴での散策がオススメです。

 鮮やかな新緑と青空のコントラスト、ツヤツヤなエゾノリュウキンカやミズバショウ、涼やかでフレッシュな空気に満ちている春の勇駒別湿原に是非お越しください。