アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
大雪山のパークボランティア、すごい!
2020年07月07日こんにちは、東川管理官事務所の渡邉です。
ご報告が遅くなりましたが、今年も6月の山開き前の十勝岳と旭岳でパークボランティアの皆さんと登山道整備を行いました。
ステイホーム期間明け、ということもあったのでしょうか。例年より多く、二日間でのべ36名もの方に参加していただきました(昨年は28名)。
今年は密を避けるため、5隊に分けての整備です。
【6月14日(日) 十勝岳周辺登山道整備】
6月の整備は毎年のことながら計画から実施まで考えることが山盛りで、足りないことはないだろうか、無事に整備ができるだろうか、とドキドキしながら当日を迎えます。ですが、案ずるより産むが易しで、現地に行けばパークボランティアの皆さんに引っ張っていただき、チームワーク良く作業を進め、気付けば全ての作業を終えて安堵感と疲労感に包まれて下山先に向かっています。
【6月20日(土) 旭岳周辺登山道整備】
たくさんの方が集まってくださったおかげで、いつもはできないきめ細やかな作業もでき、雨に降られ寒い日もありましたが、山開きの準備は万端で作業を終えることができました。
大変な整備のさなかでもビューポイントでは絶景が見れたことを喜び合い、作業のサポートをし合い、お互いの労をねぎらい合う大雪山のパークボランティア。昨年度から整備に参加していただいている新人さんも既にベテランのように心強い一員になっていることにも感動し、皆さんの一生懸命な様子は、自分への激励にもなっています。私もパークボランティアに入りたい!
【背負子に積まれた鉄ピン。一人20kg近い廃材の荷下げをしていただきました。】
【重たい荷物を背負いながらも、ノリノリな人たち。最高!】
整備のときはイワウメやミネズオウなどの鮮やかなお花はまだ咲いていませんでしたが、周囲を見渡すと下の写真のような地味なお花たちが満開でした。普段は主役にならないこういったお花たちも大雪の多様性を支える縁の下の力持ちのようで、ひっそりと咲いている姿を見かけるたびに、尊さで胸がキュンとなります。
整備に参加された皆様、お疲れさまでした。
心が落ち着かない日々が続いていますが、山で深呼吸をして、野生動物やお花から癒やされる人が一人でも増えるといいなと思っています。自然からもらうパワーは他では得られません(^^)
良い夏山シーズンをお過ごしください。