アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
層雲峡ビジターセンター冬季観察会
2020年01月28日上川アクティブレンジャーの忠鉢です。
雪の降り始めは早かった今シーズンですが、12月の暖かさと降雪量の少なさが影響して、例年の半分も積雪が無いこの頃です。
降りすぎも大変ですが、雪の中で遊びたい自分としてはなんだか物足りなさを感じる冬です。
さて、暖冬であっても層雲峡の冬は安定の極寒。
層雲峡ビジターセンターで実施している、冬季観察会の様子を紹介します。
1月19日、天気は良いけどとても冷え込みました。
朝の気温は氷点下18度でした。
観察会に出かける前にビジターセンターで大雪山の生い立ちと、層雲峡の柱状節理について説明を受けてから出発します。
柱状節理とは、熱い溶岩が冷えて固まる過程で収縮して、規則的な柱状の岩になったものです。
層雲峡ではよく見られる岩です。
この辺り一帯は火山の噴火で溶岩に埋もれ、冷えて固まった岩石を長い年月をかけて川が削り、今の状態になったと言われています。
それはもう気が遠くなるような長い年月です。
この日は運良く状態のいいフロストフラワーが見られました。
フロストフラワーが見られる条件としては、氷点下15度以下であること、無風状態であること、そして氷結した氷の面にしかできないそうです。
最後に立ち寄った洞窟の入り口には綺麗な霜が着いていて、水晶の洞窟のようでした。
こんな場所があったなんて初めて知りました。
近づいた自分の熱で溶けてしまいそうな位繊細な氷の結晶でした。
冬季観察会は2月23日まで(土日のみ)午前と午後の1日2回の開催となっています。
とても寒いですが防寒対策をしっかりして、層雲峡の冬景色を楽しんでみてはどうでしょうか?
参加人数には定員がありますので、事前予約が必要です。
スノーシュー、ヘルメットなど必要な装備はレンタル可能です。
知識豊富なガイドさんが同行してくれるので、層雲峡の色々なお話が聞けてとてもおすすめです。