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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

雪田植物

2008年07月18日
上川
登山道整備や調査で長い縦走路を歩いていると、チングルマがちょうど見頃なところ、花びらが散り始めているところ、もう花が終わって綿毛になっているところなど、歩きながらチングルマの一生の流れをみることができました。
それを見て、雪と植物の関係や、雪と共に生きている植物たちのたくましさに気がつきました。




チングルマは、夏期の遅くまで雪が残る「雪田植生」といわれる場所に広域にわたりお花畑を作ります。雪が無い状態の期間が短いので、雪が溶けたところから、花を咲かせて種を結ばなければなりません。こういった植物を「雪田植物」と呼んでいます。

残っている雪も重要な役割をもっていて、高山植物に水を供給して、お花畑を養う貴重な存在でもあります。

雪田植物は雪と上手につきあって未来へと子孫を残していきます。


エゾノツガザクラも雪田植物です。