アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
洞爺湖中島のアメリカオニアザミ防除を行いました
2023年06月23日
洞爺湖
こんにちは。洞爺湖管理官事務所アクティブレンジャーの荻原沙理です。
今日は、「パークボランティア活動」の一環として行った、洞爺湖中島のアメリカオニアザミ防除の様子をお伝えします。
今日は、「パークボランティア活動」の一環として行った、洞爺湖中島のアメリカオニアザミ防除の様子をお伝えします。
パークボランティアとは?
まず、パークボランティア活動とは、国立公園における自然観察会等の解説活動や美化清掃、利用施設の簡単な維持修理などの活動のことを指します。
全国の国立公園でたくさんの方々がパークボランティアとして登録し、活動に参加してくださっています。
詳しい説明は以下のリンクからご覧いただけます。
パークボランティア | 自然環境・生物多様性 | 環境省 (env.go.jp)
全国の国立公園でたくさんの方々がパークボランティアとして登録し、活動に参加してくださっています。
詳しい説明は以下のリンクからご覧いただけます。
パークボランティア | 自然環境・生物多様性 | 環境省 (env.go.jp)
洞爺湖中島って?
中島は洞爺湖の真ん中にある島々のことを指します。
洞爺湖は火山活動によってできたカルデラ湖ですが、今から5~4万年前に洞爺湖の真ん中で火山活動が盛んになり、溶岩ドームを形成、現在の中島ができました。
中島も支笏洞爺国立公園の一部です。
洞爺湖ビジターセンターでは、洞爺湖の成り立ち、過去の火山活動などを詳しく説明しています。
支笏洞爺国立公園 洞爺湖ビジターセンター (toyako-vc.jp)
洞爺湖は火山活動によってできたカルデラ湖ですが、今から5~4万年前に洞爺湖の真ん中で火山活動が盛んになり、溶岩ドームを形成、現在の中島ができました。
中島も支笏洞爺国立公園の一部です。
洞爺湖ビジターセンターでは、洞爺湖の成り立ち、過去の火山活動などを詳しく説明しています。
支笏洞爺国立公園 洞爺湖ビジターセンター (toyako-vc.jp)
アメリカオニアザミって?
アメリカオニアザミは、ヨーロッパ原産の植物です。
日本には北アメリカから輸入された穀物や牧草に紛れて流入したことから、この名前が付きました。
(国立環境研究所侵入生物データベースより)
写真のようにピンク色の花を咲かせます。
鋭いトゲが特徴で、シカの食害を受けにくく、その増加が危惧されています。
(環境省生態系被害防止外来種リストより)
写真を見ていただくとわかる通り、トゲというより針に近い太さです。
洞爺湖中島でもアメリカオニアザミの生育が広がっており、毎年防除作業を行っています。
日本には北アメリカから輸入された穀物や牧草に紛れて流入したことから、この名前が付きました。
(国立環境研究所侵入生物データベースより)
写真のようにピンク色の花を咲かせます。
鋭いトゲが特徴で、シカの食害を受けにくく、その増加が危惧されています。
(環境省生態系被害防止外来種リストより)
写真を見ていただくとわかる通り、トゲというより針に近い太さです。
洞爺湖中島でもアメリカオニアザミの生育が広がっており、毎年防除作業を行っています。
防除の様子
中島の入り口では、いきなり大量のアメリカオニアザミがお出迎え。
初めて見ても「これがアメリカオニアザミだ!」とわかるようなインパクトのあるトゲトゲしい見た目をしています。
鋭いトゲが刺さってケガをしないよう、軍手と皮手袋を重ねて使います。
皮手袋にはトゲが触って痛くないようにする効果はありますが、つかんだりすると皮膚までトゲが届いてしまい、とても痛いです。
(写真を見ると、作業中のチクッとした痛みを思い出すほどです…)
触らないように注意しながら作業を進めます。
カマを2本使って、直接触らないようにする工夫も!
茎は太いですが、カマを使うと簡単に切れます。
背の高いアメリカオニアザミを刈り払うときには、倒れてきたものが足にぶつかってトゲが刺さらないよう注意します。
大平原と呼ばれる開けた場所に移動すると、中島入り口よりは背の低いアメリカオニアザミが多くみられました。
ツンツン生えているもの全てアメリカオニアザミです。
コツコツと防除を進めます。
アメリカオニアザミは繁殖力がとても強く、残念なことに茎を刈り取っただけでは繁殖を止めることができません。
完全な防除を目指すには、周囲の土ごと掘り返し、文字通り「根こそぎ」取り除くしかありません。
ただ、根っこを見てみると…
この小さな株でこれだけ太い根が成長しています。地面深くまで根を張っているため、完全にすべてを取り除くことは難しいのが現状です。
中島を訪れた人が歩く道のそばにも生えており、気付かず触って足などをケガしないか心配されます。
毎年パークボランティアの皆さんにご協力いただき、今よりもアメリカオニアザミの生育が広がらないよう、地道な活動を続けています。
今回の活動に参加いただいた皆様、ありがとうございました。
輸入された穀物や牧草の中に紛れ込んでいたアメリカオニアザミが、湖を超えて中島に生育しているのは、何かのきっかけで持ち込まれてしまったからに他なりません。
国立公園内に限らず、別の場所に生育している植物の種子などを持ち込まないようにする第一歩として、十分靴の泥や汚れを落とすように心がけてみてください。
初めて見ても「これがアメリカオニアザミだ!」とわかるようなインパクトのあるトゲトゲしい見た目をしています。
鋭いトゲが刺さってケガをしないよう、軍手と皮手袋を重ねて使います。
皮手袋にはトゲが触って痛くないようにする効果はありますが、つかんだりすると皮膚までトゲが届いてしまい、とても痛いです。
(写真を見ると、作業中のチクッとした痛みを思い出すほどです…)
触らないように注意しながら作業を進めます。
カマを2本使って、直接触らないようにする工夫も!
茎は太いですが、カマを使うと簡単に切れます。
背の高いアメリカオニアザミを刈り払うときには、倒れてきたものが足にぶつかってトゲが刺さらないよう注意します。
大平原と呼ばれる開けた場所に移動すると、中島入り口よりは背の低いアメリカオニアザミが多くみられました。
ツンツン生えているもの全てアメリカオニアザミです。
コツコツと防除を進めます。
アメリカオニアザミは繁殖力がとても強く、残念なことに茎を刈り取っただけでは繁殖を止めることができません。
完全な防除を目指すには、周囲の土ごと掘り返し、文字通り「根こそぎ」取り除くしかありません。
ただ、根っこを見てみると…
この小さな株でこれだけ太い根が成長しています。地面深くまで根を張っているため、完全にすべてを取り除くことは難しいのが現状です。
中島を訪れた人が歩く道のそばにも生えており、気付かず触って足などをケガしないか心配されます。
毎年パークボランティアの皆さんにご協力いただき、今よりもアメリカオニアザミの生育が広がらないよう、地道な活動を続けています。
今回の活動に参加いただいた皆様、ありがとうございました。
輸入された穀物や牧草の中に紛れ込んでいたアメリカオニアザミが、湖を超えて中島に生育しているのは、何かのきっかけで持ち込まれてしまったからに他なりません。
国立公園内に限らず、別の場所に生育している植物の種子などを持ち込まないようにする第一歩として、十分靴の泥や汚れを落とすように心がけてみてください。