北海道のアイコン

北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

ライトトラップ&星空観察会

2019年08月08日
洞爺湖 増田 多美

皆さまこんにちは。

洞爺湖管理官事務所の増田です。

もうすぐお盆ですね。

どこへ出かけようとワクワクしていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

私も北海道の短い夏を満喫しようと計画を立てている最中です。

さて、7月31日(水)に「支笏洞爺国立公園指定70周年記念 ライトトラップ&星空観察会」を開催しましたので、その様子をお知らせしたいと思います。

この行事は、普段あまり意識しない夜の羊蹄山の自然に触れ、新たな支笏洞爺国立公園の楽しみ方や自然の多様性について知っていただけたらいいな、と企画しました。

当日は蒸し蒸しと暑い中、31名(大人14名、小人17名)の方が参加してくださいました。

まず、はじめに星空観察です。

この日は曇り空で観察会中はなかなか星が見えませんでした。

そこで、星座早見盤を使って星に関する様々なお話をしてくださいました。

ペルセウス座流星群や織姫彦星の物語など興味深いお話ばかりで、参加者の皆さんも真剣にお話を聞いていました。

次に、ライトトラップによる昆虫観察!

ライトトラップとは昆虫が光に集まる習性を利用し、白い布に光を当て昆虫を呼び寄せるというものです。

講師の方に「これはアカアシクワガタで足が赤いんだよ」「このカメムシは臭くないよ」と教わると、さっそく観察したり、触ってみたり、匂いを嗅いでみたり...と、とても楽しんでいるようでした。

また、自分から積極的に質問をしている姿も見られました。

クワガタやヘビトンボ、コガネムシ、カミキリムシなど多くの虫が集まり、虫が苦手だと言っていた子も昆虫をどんどん捕まえ、虫カゴに入れていました。

なかにはコガネムシを46匹も捕まえた子までいました!

時間となり昆虫を逃がして、森から出てみると雲が晴れ、星空が広がっていました!

雲が晴れていたのは数分でしたが、夏の大三角や木星など多くの星を見ることが出来ました。

支笏洞爺国立公園指定70周年を記念して行われた「ライトトラップ&星空観察会」。

日頃、国立公園地域周辺で生活されている参加者のみなさんが夜の羊蹄山の自然に触れ、改めて自然の豊かさを実感されたのではないかと思います。