アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
羊蹄山~秋近づく
2009年09月15日
洞爺湖
先週、今年3回目の羊蹄山巡視に行ってきました。羊蹄山は4コースあり、複数の登山道状況を確認するため、登りと下りは違うコースを歩いています。今回は喜茂別コースから真狩コースへ下りました。巡視日は、道内9月下旬から10月上旬の気温となり、大雪山系の黒岳も初冠雪した日です。羊蹄山山頂上付近は、温度計は8℃で日本海側からの風もまともに受け、体感温度はじっと立っていられない程の寒さです。
喜茂別コースは4コースの中でも一番登山者が少ないですが、登山道から外輪に出てすぐ1,898mの山頂に到着できます。その代わり急な登山道が続きます。途中は京極町の町並みや、畑が眼下に広がり、余市岳、無意根山、近くは尻別岳が望めます。特にこの時期の畑は黄金色や緑色が交わり、まるでパッチワークのようです。1,500m付近からハイマツやウラジロナナカマドなど、ところどころ色づきはじめていました。喜茂別コース山頂直下上部の登山道は一部、踏み跡が少なく不明瞭な箇所があり注意が必要です。
ハイオトギリの紅葉。
山頂に出ると、風が強く視界はゼロ。こんな日でも登山者25人程に出会いました。今回はお鉢の様子は見ることができませんでしたが、風や寒さに負けずイワギキョウ(岩桔梗)が咲いていました。この前の巡視で確認したイワブクロはもうすでに花を閉じ、秋の気配を感じます。
岩場に映えるイワギキョウ。
また、登山道には何やらいくつもハイマツの実を食べた跡がありました。エゾシマリスかエゾヤチネズミの仕業でしょうか。
お行儀が悪いようです・・・ハイマツの実はとってもおいしいのでしょう。(登山道にて)
また、ハイマツの実をくわえながら飛行するホシガラスを3羽も見かけました。ホシガラスは一般的に高山に生息し、ハイマツなどの種子の他、昆虫や小動物なども食べています。羊蹄山に棲む生きものは冬に備えて大忙しです。もしかしたらあの食痕はホシガラスなのかもしれません。ハイマツの実は動物に運ばれ、いくつかの種子は残り、新たな地で生存できるような自然の仕組みが出来ています。こうやって過酷な自然環境を動物と植物はもちつもたれつで生き延びます。
下りは真狩コース。この登山道では、遠くは狩場山や駒ヶ岳、恵山、樽前山、日本海など、近くはオロフレ山や徳舜別山・ホロホロ山、洞爺湖、有珠山、昆布岳、内浦湾を望め、そして真狩村が眼下に広がります。まもなく冬はやってきます。
羊蹄山避難小屋閉め(管理人の下山)は10月12日(月)の予定です。
喜茂別コースは4コースの中でも一番登山者が少ないですが、登山道から外輪に出てすぐ1,898mの山頂に到着できます。その代わり急な登山道が続きます。途中は京極町の町並みや、畑が眼下に広がり、余市岳、無意根山、近くは尻別岳が望めます。特にこの時期の畑は黄金色や緑色が交わり、まるでパッチワークのようです。1,500m付近からハイマツやウラジロナナカマドなど、ところどころ色づきはじめていました。喜茂別コース山頂直下上部の登山道は一部、踏み跡が少なく不明瞭な箇所があり注意が必要です。
ハイオトギリの紅葉。
山頂に出ると、風が強く視界はゼロ。こんな日でも登山者25人程に出会いました。今回はお鉢の様子は見ることができませんでしたが、風や寒さに負けずイワギキョウ(岩桔梗)が咲いていました。この前の巡視で確認したイワブクロはもうすでに花を閉じ、秋の気配を感じます。
岩場に映えるイワギキョウ。
また、登山道には何やらいくつもハイマツの実を食べた跡がありました。エゾシマリスかエゾヤチネズミの仕業でしょうか。
お行儀が悪いようです・・・ハイマツの実はとってもおいしいのでしょう。(登山道にて)
また、ハイマツの実をくわえながら飛行するホシガラスを3羽も見かけました。ホシガラスは一般的に高山に生息し、ハイマツなどの種子の他、昆虫や小動物なども食べています。羊蹄山に棲む生きものは冬に備えて大忙しです。もしかしたらあの食痕はホシガラスなのかもしれません。ハイマツの実は動物に運ばれ、いくつかの種子は残り、新たな地で生存できるような自然の仕組みが出来ています。こうやって過酷な自然環境を動物と植物はもちつもたれつで生き延びます。
下りは真狩コース。この登山道では、遠くは狩場山や駒ヶ岳、恵山、樽前山、日本海など、近くはオロフレ山や徳舜別山・ホロホロ山、洞爺湖、有珠山、昆布岳、内浦湾を望め、そして真狩村が眼下に広がります。まもなく冬はやってきます。
羊蹄山避難小屋閉め(管理人の下山)は10月12日(月)の予定です。