アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
「夏の自然観察会」開催!
2018年08月13日
支笏洞爺国立公園
気温が高く、青空が見える日が増え、カヌーやダイビング等のアクティビティを楽しむ観光客で
賑わっている支笏湖。皆さんは、いかがお過ごしでしょうか。
さて、先日(8/4)、「夏の自然観察会」を開催しました。
※参加者:6名(60~80代)
ハチやマダニについての注意事項を説明中
観察会が始まり、森の中を歩いていると、いつもとは違う甘い香りが漂っていました。
その匂いの正体はこちら!
シナノキの花
甘い蜜が取れる「シナノキ」という樹木の花が大量に開花していました(^^)
シナノキとは、高さが20mにもなるシナノキ科の落葉樹で、彫刻や家具,マッチの軸木,
衣服(樹皮から繊維を取り出す)等に利用されています。
アイヌの方々は、衣類等の織物を作るためにシナノキの繊維を使用したそうです。
他にも、黄色のダイコンソウやブルー色のエゾアジサイ等が開花していました。
また、人の拳の形に似ていることが由来のキタコブシの実や赤色が特徴的なエゾニワトコの実を
発見することができ、お花と実の両方を満喫しました。
当日の天気は、曇りでしたが、暑くもなく寒くもなく、快適な気候の中、
参加者の皆さんはパークボランティアさんの解説に耳を傾け、質問し合いながら、
終始和やかな一日となりました。
山線鉄橋の歴史について カタツムリの違いを解説中
北海道はお盆を過ぎたら、涼しくなる気候な分、残り少ない夏を支笏湖で過ごしてみてはいかがでしょうか♪