アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
「紋別岳自然観察会」&「イチャンコッペ山自然観察会」開催♪
2018年10月24日被害に遭われた皆様におかれましては、心よりお見舞い申し上げます。
支笏湖は震源地に一番近い国立公園でしたが、大きな被害もなく、無事でした。
多くのメディアで「北海道全域が停電」という報道がされていましたが、
支笏湖エリアは、王子製紙の水力発電で電気が供給されているため、
地震発生の約2時間後(午前5時頃)に復旧していました。
しかし、風評被害により、例年に比べ、観光客の方が少ない状況です...
宿泊施設や飲食店、地域住民等の皆さんが集まり、
「支笏湖は元気です!」という動画を作成し、インターネットやSNS等で配信しています。
*千歳市役所
https://www.welcome-to-chitose.jp/6019.html
*休暇村支笏湖
https://qkamura.or.jp/shikotsu/blog/detail/?id=14809
今後も地震前と同様、国内そして海外から多くの方々にお越しいただくことを願っています。
さて、先日(10/13)に「紋別岳自然観察会」を開催しました。
※参加者:15名(30代~80代)
樹木の違いを解説中
観察会が始まり、パークボランティアさんが樹木の違いについて解説してくれました。
一見同じように見える樹皮ですが、よく目を凝らしてみると・・・
左側がクリーム色の樹皮、右側が白と黒の模様がある樹皮だと分かります。
このように、色や模様があるもの、表面がザラザラしているものやツルツルしているもの等があり、
樹木を判断するポイントの一つになるそうです。
左側は「ダケカンバ」という亜高山~高山帯に生える落葉樹で建築や器具材で利用されています。
右側はバットの材料になる「アオダモ」です。
また、「葉っぱの形」も観察すると分かりやすいとのこと♪
(円形なのか楕円形なのか、切れ込みの数、キザギザの鋸歯があるのかetc...)
参加者の方からは、「今まで木は全部同じように見えていましたが、
樹皮と葉っぱを見ると全然違う」という感想をいただきました★
他にも、白色のヤマハハコの花や紫色のミソガワソウ等が開花し、
さらにキウイフルーツの仲間のサルナシ(コクワ)の実や
エゾマイマイカブリという昆虫も発見することができました。
秋晴れで、心地よい気候の中、参加者の皆さんはパークボランティアさんの解説を聞き、
支笏湖の秋を満喫していました。
支笏湖を眺めながら昼食
次に、10/21(日)に千歳市役所さんとの共催行事「イチャンコッペ山自然観察会」
も開催しました。
※参加者11名(小学生:3名、40代~60代:8名)
参加者の皆さんは、急登エリアが複数ある山で、疲れた表情をしていましたが、
8合目での樽前山・風不死岳・恵庭岳の火口が一望できる景色に感動していました。
中央左側から樽前山、風不死岳、恵庭岳の火口
後半は、余裕が出て、パークボランティアさんによる一言解説に耳を傾け、
葉がウチワの形に似ていることが由来のハウチワカエデや
ドングリの実がなるミズナラ等の紅葉を楽しみながら、全員怪我もなく、
無事下山することが出来ました。
天気予報では、雪マークがつくところも出始めていますが...
緑・赤・黄色等の紅葉の彩りで、まるでファッションショーをしているかのような季節。
支笏湖を含む、北海道内の自然スポットを巡るドライブもオススメです(^^)