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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

清掃活動

2010年07月01日
支笏湖
環境省では、6月を環境月間と定め、環境問題について理解、関心を深めてもらおうという取り組みが行われます。
支笏湖では、19日に行政、企業、一般の皆様に声をかけ、支笏湖周辺の清掃活動を行いました。
今年の参加人数は280名を超え、とても大きなイベントとなりました。


清掃活動にこれだけの人数が集まるということは、それだけ皆さんが支笏湖を大切にしてくれているということでしょう。
パークボランティアの皆さんも参加してもらうのですが、中には札幌から来てくれる方もいました。

僕は清掃活動の状況チェックのため、モラップ園地に向かいました。
モラップ園地は車の通りが少ないので、家族で来てくれた方の担当です。

到着した頃にはもうだいぶきれいになっていて、子どもたちが元気に走り回っていました。
中には、短い夏を終えたエゾハルゼミを運ぶアリたちを興味深く観察している家族もいます。

僕も小学生の頃はセミの幼虫を捕まえて部屋で羽化させたり、道ばたで死んでいたヘビを拾ったり、魚を捕まえて飼ってみたり…
親に怒られることもありましたが、そんな経験が大事だったんだと思いました。

小さなアリが自分より何倍も大きなセミを運ぶ姿を見て、子ども達は何を感じたのでしょう。
こういった活動の中で感性が磨かれていってくれたらとても喜ばしいことだと思います。




活動チェックも終わり、もうひとつの役目を果たしにビジターセンターに戻りました。
支笏湖在住のパークボランティアの方と一緒に、不法投棄の運搬です。



今回拾った不法投棄のテレビ。今までお世話になったと思うのですが…


テレビ、冷蔵庫などの家電、衣類、食器、おそらく捨てた人のであろう領収証、どこかの社員名簿。
自分勝手にゴミを捨てる人がいなくなれば、みんなもっと違う1日を過ごせるのに…

さっき見た子どもたちの笑顔を思い出して、ちょっと寂しくなりました。




不法投棄されたゴミを集めるパークボランティア。