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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
支笏洞爺国立公園 支笏湖地区(定山渓・支笏湖)の情報を、アクティブ・レンジャー奥脇が発信しています

2025 春の自然観察会

2025年05月27日
支笏湖 奥脇百花

ご挨拶

みなさま、はじめまして。
4月から支笏洞爺国立公園管理事務所のアクティブ・レンジャーとして着任いたしました。
奥脇(おくわき)と申します。
これから活動を通して、支笏湖や定山渓の魅力を発信していきたいと考えております。
どうぞよろしくお願いいたします。

春の自然観察会

5/17(土)に春の自然観察会を開催いたしましたので、その様子を届けします。
 
休暇村園地を散策しながら、この土地の自然に詳しいパークボランティア(以下PV)の皆様に解説をしていただきました。今回は10組14名の方にご参加いただきました。沢山のご参加ありがとうございました。
雨予報で天気が心配でしたが、当日は曇りのままなんとか持ちこたえてくれました。

始まりのご挨拶

          
注意事項について確認                 模型を利用してPVが解説
この時期はハチやツタウルシ、マダニなどの危険が潜んでいるため、
模型や写真を見ながら参加者全員で確認しました。
 
その後は、いよいよ観察スタートです!
 

観察会スタート

はじめに観察したのは、コテングクワガタです。ヨーロッパ原産の植物ですが、めしべは1つ、おしべは2つあり、おしべの形が、武士が身につける兜(かぶと)の鍬形(くわがた)に似ていることが、名前の由来にもなっています。気をつけて歩かなければ、踏みつけてしまう程小さな青いお花です。
 
他にも鳥かごのような形をしている種子を持つ、イワガラミをルーペで観察しました。
ルーペで観察すると、普段の生活では見られないとても小さな世界を楽しめます。
          
小さな世界を観察

 
こちらはクロクサアリの行列を観察中。アブラムシの蜜をお腹に蓄えて運んでいるところです。よく見てみると、巣から出てくるアリと、戻ってくるアリで、お腹の大きさが違います。

 

クロクサアリの行列

観察中には、オオルリやキビタキなどの鳥のさえずりが聞こえてきました。
新緑の季節となり、樹木の葉っぱが開いてきたこともあり、姿はなかなか見られませんが、声で存在を示してくれます。
 

木の幹周を計測
こちらは園地最大の木と言われているハリギリです。
幹周を参加者の皆様と協力して計測しました。去年と比較すると、10cmほど成長していて、自然の生命力に驚かされました。
 

終わりのご挨拶
 
約2時間の観察会でしたが、あっという間に終わりの時刻となりました。
ご参加いただいた皆様、PVの皆様、ありがとうございました。

終わりに

他にも、触れてみないと感じられないモノ、聞こえてくるモノが沢山あります。
日記だけでは伝えることのできない支笏湖の魅力を、訪れた際に感じてみてください。
観察会は春、夏、秋の3回開催しております。
今年は残り2回開催予定ですので、お時間のある方は是非支笏湖へお越しください。

ご案内

「夏の観察会」
日時:8/3(日)  開催場所:モラップ
 
「秋の観察会」
日時:10/25(土) 開催場所:休暇村園地
 
参加費は全て無料です。
詳細や申込方法につきましては、開催日が近づきましたら北海道地方環境事務所のホームページ
支笏洞爺国立公園のフェイスブックインスタグラム、近隣自治体の生活情報誌などでお知らせします。
 
ご参加いただいた際には、支笏湖の自然を一緒に楽しみましょう。