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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

J8ジュニアエイトサミット開会式

2008年07月04日
支笏湖
みなさんこんにちは、支笏湖AR西川です。

いよいよ来週から洞爺湖サミット(G8)が始まります。
洞爺湖ARの日記にもありますが、ここ支笏湖周辺や千歳市内、札幌市内でもものすごい数の警察車両や警察官が全国から集結し厳戒態勢を強いています。
私も千歳市内で富山県警・群馬県警の検問を受けました。
新千歳空港では神奈川県警の検問でした。
こんな西部警察のような光景も慣れましたが、さすがにこの北の大地で沖縄ナンバーのパトカーを見たときは驚きました・・・(笑)

そんななか、7月2日(水)一足早く千歳市・支笏湖を舞台にJ8(ジュニアエイトサミット)が始まりました。。

【J8とは・・・?】
G8各国に加え、バルバドス・コートジボアール・イラク・キルギス・モンゴル・ネパール・南アフリカの各国からそれぞれの国・地域を代表する若者(主に高校生)39名が参加し、気候変動・貧困と開発の問題・国際保健(子ども達の命やHIV/エイズに関連する問題)を議題とし、J8としての宣言にまとめ、G8各国首脳ならびに国際社会へ発信する会議(今回で4回目)のことで今回は7月2日~9日の間行われます。

開会式は晴天のもと、支笏湖園地で行われました。
主催関係者はじめ国内外のメディアなど大勢の人々が集まり、支笏湖小学校全校児童(12名)による「歓迎のことば」や、和太鼓の演奏などで華やかに始まりました。

外務省副大臣、ユニセフ東アジア太平洋地域事務所長、山口千歳市長、高橋北海道知事から挨拶のあと、元サッカー日本代表の 中田 英寿氏 が登場。
自身のホームページ上で展開する環境保護の取り組み(地球のために何かできることひとつ)
【TAKE ACTION!2008「+1 TANZAKU」】
の一環として全世界から集めたメッセージが書かれたれた大きなフラッグを手渡し、参加者にエールを送りました。



元サッカー日本代表 中田英寿氏とJ8参加者

影響力のある有名人・スポーツ選手などがこういう活動をしてくれると、一般の人への普及に繋がると思います。特に、日本代表として世界中を飛び回っていた中田氏などは、様々な国や地域の様々な人と出会って、様々な問題を目にしていることでしょう。現役を引退しても自分の使命を感じて行動する(行動できる)というのはとっても素敵で意義深い事だと思います。

また、今回のサミット&ジュニア8サミットが支笏洞爺国立公園で行われるということも、気候変動などの問題を話し合うには最高の舞台ではないでしょうか。

柳谷自然保護官によるプレゼンテーションの様子


午後からのフィールドトリップでは支笏湖地区パークボランティア・自然公園財団職員と千歳市ボランティア通訳の方々の協力によって、支笏湖園地内を散策しました。
北海道とは思えないくらいの暑さでしたが、みなそれぞれに支笏湖の自然や歴史に触れ、良い思い出を持って帰ることができたと思います。



フィールドトリップではJ8参加者がゆったりと支笏湖の自然に触れる唯一の機会でした


J8参加者の一人は「日本に歴史的建造物や大きなビルがあることは知っていたが、こんなにきれいな景色が見られるとは思っていなかった」と話してくれました。

この素晴らしい自然環境を後世に残していくために、今私たちがしなければいけないことを真剣に考え、行動していかなければ!と改めて心に誓った一日でした。