アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、利尻礼文サロベツ、知床、阿寒摩周、釧路湿原、大雪山、支笏洞爺、日高山脈襟裳十勝国立公園があります。
四十三山開通!
2022年05月16日
支笏洞爺国立公園
北海道地方環境事務所
こんにちは! 洞爺湖アクティブ・レンジャーの小松 瑠菜です!
4月下旬に、洞爺湖地区パークボランティアのみなさんと一緒に、四十三山遊歩道の開通作業を実施いたしました!
開通作業では、毎年、
案内看板の清掃、倒木除去、枝払い、ゴミ拾い 等の作業を実施しています☆彡
今年の開通作業では、重機が必要になるほどの大きな倒木はありませんでしたが、昨シーズンの大雪の影響のためか、一人では持ち上げれない倒木が非常に多い印象を受けました。
また、噴気孔付近では、ノイバラが大変繁茂しており、登山道をふさいでいたため、登山道にかかる部分のみ、枝打ちをしました。バラ科植物の枝打ちは、トゲがあるため注意する必要がありますが、中でもノイバラは細かいトゲが多く、一苦労でした(^^;
開通作業も終盤、みんなの足取りが軽くなったところでノコギリを使うほどの木が登山道をふさいでいました。運べる程度にカットして、登山道脇に移動させます。また、登山道に自生した稚樹も、将来的に登山道をふさいでしまうため、未然防止します。
ゴミ拾いをしている道中、思わぬゴミ(?)を拾ったボランティアさんもいらっしゃいました...!
こちらは、作業当日に四十三山で見ることができた植物たちです。ついこの間まで雪深かった四十三山でも、ナニワズや、エンレイソウなど、春の息吹を感じることができました(*^^*)
こちらは昨シーズン見られなかった大量のサルノコシカケ!まるでアートのようで、パークボランティアさんとともに見入っていました♪ 人間も腰をかけることができるほど、立派でした!
四十三山にお越しの際は、タヌキの溜めフンが至る所にございますので、ご注意ください♪
1910年の噴火から今年で112年を迎え、すっかり緑も回復し、野生動物もたくさんいる四十三山。
国立公園の利用ルールとマナーを守って、自然を楽しんでもらえると嬉しいです。
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、他の登山客とエゾシカ1頭分の間隔をあけて散策をお楽しみください。