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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

四十三山とゴジュウカラ ~冬その1~

2010年02月18日
洞爺湖
 閉鎖中の四十三山の巡視を行ってきました。

 道内では比較的暖かく雪が少ない洞爺湖ですが、北海道に来て3年目でも寒い日は体がなかなか慣れません。林内の歩道は、土の水分が氷って足を一歩踏み出すたびにざくざくと音を立てます。
 こんな寒い日には鳥も活発ではなさそうだと勝手に思いながら歩いていると、「コンコンコン」と木をつついている音が聞こえました。探してみるとせわしなく枝を行き来しているゴジュウカラがいました。



この時期に良く見かけるゴジュウカラ。
 
 生息環境は平地から山地の広葉樹林や針交混交林に生息します。木の幹を垂直にとまり、頭を下に向けて降りることができるのが特徴です。ちょうどその様子を見ることができました。図鑑には、「幹や枝に沿って移動しながら、幹をつついたり樹皮を剥がしたりして昆虫やクモを補食する他、草の種子や木の実も食べる。樹皮の隙間に木の種子を押し込み、嘴でつつき割って食べ、殻を残す」とありました。
 
 冬の厳しい寒さの中でもあんなに小さな鳥が生きていけるのはすごいことだと改めて思いました。四十三山の夏はまぶしい緑におおわれますが、冬は衣を無くした木で少しさみしい感じがします。倒木はあったものの、看板や標識などは問題ありませんでした。




噴気孔から出るあたたかい水蒸気で周りの木々は白く化粧されていました。