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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

四十三山の爬虫類

2013年10月25日
洞爺湖
四十三山では寒くなる度に紅葉が色鮮やかになっています。
10月中旬の晴れの日に四十三山では、暖かさを求めて出てきた爬虫類の姿を観ることが出来ます。

まずは見つけたのはニホンカナヘビ(※1)です。
体温調節のために陽の当たるところで静止している姿を撮影しました。
人影に驚くとすぐに草木の間ににげていきました。
石段で陽に当たる今年生まれた個体も発見しました。


<陽に当たるニホンカナヘビ>

山頂のベンチでは一匹のニホントカゲ(※2)が陽に当たっていました。
人の気配を感じたのか、すぐにベンチの下に逃げ隠れてしまいます。
そっとその場で静かにしていると隙間から、様子を伺いながら顔を出してくれました。
 

<ベンチでみつけたニホントカゲ>

最後は噴気孔の周りの草むらに中で見つけた、
とぐろを巻いてこちらを伺うシマヘビの幼体です。
幼体の模様は成体とは異なり独特の模様をしています。
一見マムシにも見えます。
発見したときもマムシに見えて逃げ腰でカメラを構えました。
数枚撮影した後、あっという間に草むらの中に逃げていきました。


<逃げるシマヘビ幼体ととぐろの状態>


日に日に寒さが増すため爬虫類などの変温動物にとって、活動が厳しくなってきます。
そろそろ冬眠の準備をして地中に潜り越冬することでしょう。