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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

秋そして冬

2010年10月28日
洞爺湖
羊蹄山は先月24日に初冠雪を迎え、そして、おととい、洞爺湖・有珠山にも初雪が降りました。
今月中旬に、洞爺湖地区パークボランティア活動で中島の湖畔清掃を行いました。(※1)木々から落ちた葉が中島の歩道を彩り、ホオノキの白っぽい枯れた葉やイタヤカエデの黄色の葉などが道をうめ、この辺りにはこの木があるな。といったように飽きることはありません。(※2)カツラの葉からは甘いにおいがただよってきます。葉だけでなく、色とりどりの実やキノコを発見することができます。自然が生み出すさまざまな色・・・とても不思議です。秋にはいろんな色に出会えます。
 そして冬。冬といえば白ですが、単調な白の中にも自然の美しさがあります。これからどのような自然の造形に出会うことができるでしょうか。

(※1)中島にいるエゾシカは、人間によって持ち込まれ繁殖した。下草(草本類)は、ほぼ食べつくされて、エゾシカの嫌いな植物しか見られない。ここ最近、嫌いな植物も枯れてから食べるなどの様子が見られるようになった。エゾシカの数が増えた今、歩道に埋め尽くされた枯れ葉は特に、秋から春先にかけて、エゾシカの食料となっている。

(※2)今回中島で回収したゴミの量は燃えるゴミ40L×1でした。パークボランティア活動で中島の清掃活動を始めた当初は、40L×10ほどのゴミがありました。引き続き清掃活動を行っていきます。




倒木の上にキノコ・秋の風物詩 栗の実。



湖岸の水辺も落ち葉で彩られる。秋の自然造形美。



左写真)ヤマシャクヤクの種子。青黒い種と赤い種があり、赤い種は実りません。右写真)緑色の苔の上にはキノコが。ヒイロチャワンタケ(緋色茶碗茸)