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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

四十三山~冬から春へ

2010年03月16日
洞爺湖
 気温が高くなりつつある今日この頃、まもなく洞爺湖湖畔にも春の訪れがやってくるでしょう。冬期閉鎖中の四十三山歩道の巡視を行ってきました。四十三山にはいち早く春の知らせが届いていました。


林内の雪面はたくさんの足跡が交差する

  まだ歩道上は、雪面に覆われています。その上をエゾリスやキツネ、エゾユキウサギなどの足跡がたくさん見られます。冬歩きの楽しみは四十三山に限らず、こういった雪面の足跡をたどりながらどのように生きものが暮らしているのかを想像することです。広い四十三山でもだいたい足跡を見られる場所は毎年決まっていて生活範囲も知ることができます。


周りは雪で覆われているのに、ある部分は地温があるため雪がとけている

 そしてそんな中、今年もやってきました。四十三山の地温が高い場所には早くも1月末にフキノトウが芽を出します。その時はまだまだ冬の真っ盛り、慌ただしく黄緑色の芽を出すフキノトウはせっかちだなとも思っていましたが、もうそろそろ春も待ち遠しくて、フキノトウに限らず小さな花々や木々の新たな芽吹きが早く出てこないかなと期待しています。
 標識等の破損や歩道上の変化などはありませんでした。4月中旬には冬期閉鎖の解除予定です。それまでしばらくお待ち下さい。またその頃には、湖畔沿いも小さな花が咲き始めます。
みなさんの住んでいる場所の周りには春は訪れていますか?


春の知らせ、フキノトウ