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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

支笏湖“チップ”釣り解禁!

2014年06月05日
支笏湖
初めまして。4月からこの支笏湖のアクティブレンジャーやってます、
畠山 夏香(はたけやま なつか)といいます。
あっという間に新緑の季節。ごあいさつが遅れてしまいすみません。
今後は駆け足ですぎていく季節にしっかりついて行き、支笏湖の魅力をどんどん発信してまいります…!

さて、6月1日に今年もチップ釣りが解禁となりました!
それにともない、私たちは各関係者と一緒に前日5月31日の夕方と初日1日の早朝、許可証がない船や、禁漁区に進入している船はいないか、チェックすべくパトロールを行いました。

釣果は上々。多い人では100匹以上釣り上げた人もいたようでした。


チップ釣りシーズン到来です~


チップ、チップと言っておりますが、みなさん“チップ”をご存じですか?

チップとは湖沼に生息する、海に出ることのないベニザケ、ヒメマスのことです。
北海道ではこのヒメマスを“チップ”という愛称で呼んでいるのです。


語源はアイヌ語のカバチェッポKapa cheppoからきており、意味は「薄い小魚」です。
このカバチェッポを略しチップと呼ばれるようになりました。
チップは今からちょうど120年前(1894年)に阿寒湖から初めて支笏湖に移殖されました。

1908年にヒメマスと名前を変更されてからも、支笏湖の名物としてチップと呼ばれ、親しまれています。


初日の朝に釣り上げた、初モノ、のなかの、初モノ!!



お刺身をいただきました~

銀色に輝くチップ。身の色はこんなにきれいなサーモンピンク。
水質日本一を誇る支笏湖のチップは癖がなく、上品な甘みがあります。
一日寝かせてお刺身にすると、舌触りがしっとりとし、甘みも更に増すそうです。


みなさん、6月1日から8月31日の3ヶ月間しか味わうことのできない支笏湖の恵み、支笏湖に足を運び、どうぞご堪能ください~!